この記事では、最短でGMARCH合格を狙える「現代文参考書ルート」について解説します。
現代文の学習で「何をすればいいか分からない」「得点が安定しない」と悩む受験生は少なくありません。
これらの伸び悩みの原因は「正しい学習の流れが分からず、自分の適性や学力に合った勉強ができていない」ことに尽きます。
そこでこの記事では、GMARCH合格を最短で目指すための「現代文参考書ルート」を徹底解説します。

偏差値38からでもGMARCHレベルに到達し、偏差値を25以上アップさせることも十分に可能です。
現代文に不安を感じている方は、ぜひこの記事で最適な学習法を学び、偏差値を大幅に向上させ、GMARCH合格を掴み取りましょう!
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第1章:「ルートの基本方針・進め方・勉強すべき3つの観点」


第1章では、下記のテーマでそれぞれ解説します。
- ルートの基本方針
- ルートの進め方
- 現代文の勉強すべき3つの観点
①ルートの基本方針
それではまず、ルートの基本方針ですが
- ①苦手な人向けで、つまずきやすいポイントを意識
- ②最短で結果が出ることを意識
- ③GMARCH合格に特化した作り
- ④作者をなるべく統一し、学習しやすさを重視
- ⑤参考書や動画講義で独学することを前提
この5つを基本方針とします。



まず①ですが、苦手な人がつまずくポイントは毎年同じなんです。そこで、つまずきポイントを意識したルートを組みました。
次に②ですが、ゼロスタートでも半年以内に偏差値を20以上アップさせて逆転合格を狙えることを意識して作成しています。
そして③GMARCHに特化した作りで、余計な要素は一切排除しました。
さらに学習効率を考えて、④作者をなるべく統一し、⑤塾や予備校に通っていない人でも取り組める内容にしました。
②ルートの進め方
次に実際のルートの進め方の全体像を説明します。
- ステップ0:基礎レベル
- ステップ1:日東駒専&共通テストレベル
- ステップ2:GMARCHレベル
- ステップ3:過去問演習
この順番で学習を進めることで、非常にスムーズな学力アップが期待できます。
基礎レベルはどんな人が対象?
特に現代文が苦手、あるいはアレルギーがあると感じる方は、まずステップ0から始めましょう。
ここでいう「苦手」とは、具体的に以下の項目に当てはまる場合を指します。
- 小中レベルの漢字が怪しい
- 今までまともに読書をしてない
- 主語述語といった「文の成分」や、形容詞や副詞などの「品詞」が分からない(国文法が苦手)
- 小中レベルの一般常識や教養がない
小中レベルの漢字は全ての基礎です。
小中レベルの漢字が書けないと、他教科にも影響がでます。
次に読書経験が乏しいと、論理的に文章を捉える力や、文字を読み解く力が不足しています。
さらに中学レベルの国文法が分からないと、現代文だけでなく、古典文法や英文法の用語が理解できません。



最後に、小中レベルの常識が不足していると、文章の内容を正しく理解できません。
例えば
- ナチスドイツ
- 中宮定子
- 高度経済成長
- 太平洋戦争の終戦日
といった用語です。
次に、ステップ0で身につけてほしいのは、次のような力です。
- 小中学レベルの漢字力
- 論理的思考力
- 国文法の基礎力
- 小中レベルの一般常識
現代文だけでなく、全ての教科の土台となる基礎力です。
とにかく一つでも当てはまった方は、絶対にやり直して損はないです。
③現代文で勉強すべき3つの観点
現代文の勉強は3つの観点から勉強します。
- ①漢字
- ②キーワード&背景知識
- ③読解練習
①漢字
漢字練習をしながら語いも暗記することで、効率良く知識を吸収できます。
②キーワード&背景知識
たとえば、
- 論理
- 概念と観念の違い



これらは日本語なので、読めると思います。しかし、言葉の意味を説明するとなると、難しいはずです。
「読める」ことと「分かる」ことは全く別物です。
筆者は文章のプロで、正確に意味を理解して使っています。
正確に言葉の意味を理解してない受験生が、自分のイメージで読んでしまうと、誤読につながります。
さらに
- 近代合理主義
- マルクス主義
- デカルト二元論
という言葉を聞いて、「あっそうそう!あのことね!」とピンときますか?
こうした背景知識は知っている前提で文章が展開されます。
キーワードと背景知識は、きちんと学習する必要があるのです。
③読解練習
読解練習では、読み方と解き方の両方を学び、正しいアプローチで読解できるようにします。
これにより、どんな文章が出題されても常に同じやり方で臨めるようになり、得点が安定して高くなります。



たとえば野球の場合、バッターは常に同じフォームで構え、ピッチャーが同じフォームで投げるのと同じです。今日は気分で投げ方変えちゃおうとか、絶対しないですよね?
この練習を繰り返すことで、自然とキーワードや背景知識がストックされ、初見の問題でも安定して高得点が出せるようになるのです。
大切なのは、フィーリングで解いて、文章によって出来に差がある状態から脱却すること。
そのため読みの型と解きの型をしっかり学びましょう。
第2章「GMARCHに特化した現代文ルート」


このルートを理解して実践すれば、段階的に無理なく最短で偏差値を20以上アップできます。
- ステップ0:基礎レベル
- ステップ1:日東駒専&共通テストレベル
- ステップ2:GMARCHレベル
- ステップ3:過去問演習
また1週間の取り組みの目安ですが、
- 暗記系の参考書・・・5日勉強を進めて2日を復習
- 読解系の参考書・・・6日勉強を進めて1日を復習
にあてます。
これを基準にして、参考書のルートを組んでいます。
人間の記憶の仕組みを考えると、一度覚えたことを長期記憶として定着させるには、1週間に2〜3回程度、同じ範囲を復習するのが最も効果的だと言われています。
ステップ0:基礎レベル
なぜなら第1章でもお伝えしましたが、
- 小中学レベルの漢字力
- 論理的思考力
- 国文法の基礎力
- 小中レベルの一般常識
これらが定着することで、現代文だけでなく、受験勉強の基礎を固められるからです。
次に、それぞれ使用する参考書を紹介します。
- 漢字 ・・・できた中学国語(漢字編)
- 国文法 ・・・できた中学国語(国文法編)
- 読解基礎 ・・・ふくしま式本当の国語力が身につく問題集2
- 語い ・・・国語力を高める語彙1560、国語力を伸ばす語い1700、15歳までに知っておきたい言葉1800
- 一般常識&教養・・・小学生向け教養本
これらが基礎レベルの参考書です。
漢字



この問題集は、前半が小学生レベル、後半が中学生レベルとなっていて、一冊で小中の漢字が総復習できてコスパ良いです。
実際の取り組み方ですが、全てをやる必要はありません。
この問題集には「テスト」という総合問題が、小学レベル10個、中学レベル4個ついているので、まずはその中の漢字の読みと書きだけをテストしましょう。
そしてテスト結果から丁寧にやり直した方が良いと判断した部分だけ、漢字練習の部分に戻ってやり直してください。
取り組む期間の目安は、1日に1~2個のテストに取り組み、2~3週間で1周終了を目標にしましょう。
国文法



取り組む目的は、国文法の最低限の知識を身につけて、現代文だけでなく英語や古文の用語を理解するためです。
もし「副詞が動詞を修飾する」「文の成分と品詞は違う」といった説明が理解できないのであれば、国文法に取り組んでください。
ただし、国文法は大学受験では出ないので、授業や参考書を理解できる程度の定着度で問題ありません。
具体的には、1~2章はきちんと取り組み、3章の品詞は意味と簡単な使い方の理解程度でOKです。
4章は軽く流し、5章は確認程度で大丈夫です。
期間の目安は、1週目は1~2章、2週目は3章、3週目で残りを仕上げるペースです。
2~3周する場合も含め、最長1か月が目安です。
読解
この参考書は小学生向けですが、前書きにはっきりと「上限は大人まで」と明記しています。
子供から大人まで国語力や論理的思考力を学ぶ第一歩として、非常に優れた参考書です。
具体的には
- パート1・・・言いかえる力
- パート2・・・くらべる力(対比を見抜き整理する力)
- パート3・・・たどる力(因果関係を見抜き整理する力)
- パート4・・・総合問題
となっています。
さらに小学生が対象とのことで、図や表を使って視覚的に理解しやすく、段階的に力がつく設計なのもおススメポイントです。
期間の目安は、1日あたり5単元を取り組めば、合計48単元を2週間で1周できます。
2~3周させる場合も含めて最長1か月が目安です。
語い
- 「15歳までに知っておきたい言葉1800」
- 「国語力を伸ばす語彙1700」
- 「国語力を高める語彙1560」
この中から自分に合ったものを1冊選んで使用します。



「語いの数が多くて大変そう、中学生レベルの言葉なら大丈夫っしょ!!飛ばしちゃえ!!」
と思ったかもしれませんが、
例えば
- 不朽
- 吟味
- 折衷
- 糾弾
などの意味を噛み砕いて即答できますか?また慣用句や四字熟語の知識はありますか?
良く見る言葉の意味でも、即答できない人が多いのではないでしょうか?
期間の目安は、1日30~50語に取り組み、1週間で150~250語を終わらせ、最低3周します。
そうなると、3周が終わる目安として8週間かかります。
一般常識&教養
そして最後に一般常識&教養に関してですが、正直これがベストというものはないです。
全く教養がないレベルでしたら、
- 「1日1ページで頭が良くなる!小学生の教養」
- 「小学生なら知っておきたい教養366」
- 「小学生の教養大事典」
などの小学生の教養本の中から自分に合うものを探しましょう。



ただし、教養本だけではダメです。関連する本を読んだり、映画を見たりするなど、知的好奇心を持って次のアクションをする必要があります。
こればかりは今までの人生の蓄積が大事です。
そしてこうした教養がないと、現代文の読解ができないうえ、他教科にまで影響を及ぼします。
すきま時間に1日15分でも良いので、何か軸となる教養本を買って深堀りしていってください。
ステップ1:日東駒専&共通テストレベル
偏差値50以上を目指すためには、まず大学受験の基礎力をつける必要があります。
ステップ0では大学受験以前の全科目に関わる基礎の話でしたが、今回は大学受験レベルの基礎の話になります。
日東駒専&共通テストレベルの参考書は、こんな感じです。
- 漢字・・・漢字マスター1800+
- 語い・・・「読解力を深める現代文単語 評論・小説」「読み解くための現代文単語」「現代文キーワード読解」
そして「読解」は最初の導入本別に、4つのルートを用意しました。
漢字



河合塾の「漢字マスター1800+」はレイアウト的に取り組みやすく、漢字の横に言葉の意味も書いてあり、意味を理解しながら暗記できます。
またこの一冊で、GMARCHや共通テストレベルも網羅していて、おススメの参考書です。
期間の目安は、1日見開き1ページ(20~30語)、1週間で100~150語に取り組み、定着するまでひたすら繰り返します。
語い
次に語いですが
- 読解力を深める現代文単語 評論・小説
- 読み解くための現代文単語
- 現代文キーワード読解
から1冊を選んで使用します。
選定する際に意識したのが、以下の3点です。
- 網羅性が高く、1冊で完結できる
- キーワードだけでなく、背景知識も説明されている
- 小説にも対応している
他教科の勉強量を考えると、受験レベルの語彙は1冊に絞りたいです。
そこでこの3冊を選定しました。どれを選んでも1冊で問題ないです。
期間の目安は、1日20~30語、1週間で100~150語に取り組み、定着するまでひたすら繰り返します。
読解
きちんと読み方と解き方の両方を学んで、正しいアプローチで読解します。



こうすることで、どんな文章が出題されても常に同じやり方になり、得点が安定して高くなります。
具体的に参考書を紹介するのですが、ここが大学受験のファーストステップにして一番難しい部分です。
なぜなら、導入本で全てを語りつくせないのが現代文という科目ですし、筆者によって指導のスタンス(姿勢)が異なるからです。
合う参考書を見つけて頂くために、今回は導入の参考書を4パターン用意しました。
- 安達先生 ・・・苦手もしくはゼロからやり直したい
- 宗先生 ・・・動画講義でしっかり理解したい
- 新レベル別 ・・・実践を通して身体で覚えたいなら
- 最強の現代文・・・シンプルかつスマートに現代文と向き合う船口先生の思考をインストールしたい
みたいなイメージです。
迷ったら安達先生を選びましょう!!
パターン①:安達先生ルート(参考書)
順番 | パターン①:安達先生ルート | |
---|---|---|
① | 「安達雄大のゼロから始める現代文」 | |
② | 「安達の視える現代文」 「入試現代文へのアクセス基本編」 「新現代文レベル別問題集2」 のうち1冊 | |
③ | 「共通テスト現代文集中講義」 | |
④ | 「共通テスト過去問」 | |
⑤ | 「新現代文レベル別問題集3」 |
パターン①では導入本として「安達雄大のゼロから始める現代文」を使用します。
この参考書は苦手な人でも段階的に学んでいけるように、非常に優しい切り口で解説されています。
初めに第1章では、現代文とは何ぞやからスタートして、我々がよく抱く勘違いを修正してくれます。
次の第2章では「読解の原理原則」として読み方の解説、そして第3章では「解答の原理原則」として解き方の解説を初心者目線で丁寧にしてくれます。



現代文が苦手で読めない人でも、少し意識を変えるだけで文章読解ができる「読める人の視点」が非常に分かりやすく書いてあるので、今後の道筋が一気に開けると思います。
さらに最終章では、今後の勉強の進め方や勉強法まで解説されています。
ここまで初心者に優しく、しかも読解以外の勉強法まで解説があるのは「神」と言えます。
迷ったら安達先生を選べば問題ないです!!
パターン①:安達先生ルート(学習ペース)
導入本「安達雄大のゼロから始める現代文」は1日2~3回分に取り組み、1週間で6日進んで1日復習のペースで全範囲に取り組みます。
その後2~3周含めて2週間で終了させましょう。
その後は学んだことのアウトプットとして、
- 「安達の視える現代文」
- 「アクセス基本編」
- 「新レベル別2」
のどれか一冊に取り組みましょう。



まず「安達の視える現代文」ですが、これは新レベル別のような脳内実況中継が書いてある参考書です。ただ懸念点としては、演習問題の量が少ないので、アウトプットとして物足りない印象を受けます。
そこで、解説やレイアウト、演習量的にもバランスの良い「アクセス基本編」を使用しても構いません。
この参考書は、どの導入本をやった後でも接続がよく、非常に使いやすい参考書で、迷ったら選んで損はありません。
そしてもう一つ、難易度は上がりますが、今後のルートの接続を考えて「新レベル別2」で対策するのもありです。
期間の目安は、1週間で6日進んで1日復習のペースで合計で5題に取り組みます。
どの参考書を使っても目安として2~3週間で1周が終わり、2~3周含めて3週間〜1ケ月で完成です。
共通テストの参考書~
ここでは「共通テスト集中講義」を採用しました。
理由は共通テストだけでなく、今後GMARCH以上を受験する上で、集中講義で行う設問へのアプローチは本質的なものであり、必ず役立つからです。



この参考書では、傍線部分析をして言葉の意味をかみ砕いて、解答根拠を自力で考えてから選択肢を見ていく「積極法」で徹底して解説されてます。その際に、選択肢の消去法も同時に学べるので一石二鳥です。
他の参考書よりも、解き方にフォーカスして汎用性の高いやり方を採用しているのが素晴らしいです。
そこまで読み方の解説が詳しくないことがデメリットですが、ここまでのルートをこなしていれば、安達先生なり宗先生のやり方を学んでいます。
そのため設問の解説に集中して取り組める方がむしろ良いと判断します。
個人的にはこの段階の現代文学習者にとって最高の参考書だと感じます。
目安として取り組む期間は、1日1題に取り組み、1週間で6日進んで1日復習のペースで、2週間で1周させます。
2~3周含めて3週間で完成です。
共通テストの演習としての過去問~
その後、共通テストの演習として過去問に取り組みます。



この段階ではがっつり何年も取り組む必要はなく、あくまでも集中講義の内容の練習として1-2週間かけてとりあえず3年分くらい解いて、70%以上取れるようにしていきます。その後、新レベル別3で共通テストと私大標準内容を完成させます。
取り組む目安として2-3週間で1周が終わり、2-3周含めて3週間〜1ケ月で完成です。
ここでとても大事なことがあります!!共通テストを重視しない場合でも対策はしてください。
共通テストは選択肢の適切な切り方を学ぶのに非常に優れた教材になります。
これは私大でも同様の考えで選択肢を吟味するので、とっても大事です。
以上で日東駒専&共通テストレベルは完成です。
パターン②:宗先生ルート(参考書)
順番 | パターン②:宗先生ルート | |
---|---|---|
① | 「宗のたった4時間で現代文」 | |
② | 「入試現代文へのアクセス基本編」 「新現代文レベル別問題集2」 | |
③ | 「共通テスト現代文集中講義」 | |
④ | 「共通テスト過去問」 | |
⑤ | 「新現代文レベル別問題集3」 |
パターン②では導入本として「宗のたった4時間で現代文」を使用します。
この参考書の最大のメリットは2つです。
- ①カリスマ講師の分かりやすい授業動画が4時間分もついている
- ②現代文読解のための重要事項が、これ1冊で学べる
この2点です。



まずは1つ目ですが、苦手な人の場合、授業動画で丁寧な解説がある方が、文字媒体の参考書だけで進めるよりも効率が良く理解も進む傾向にあります。さらに2つ目の網羅度が高いことも、オススメポイントです。
この参考書の前書きにも「エッセンスを詰め込んだ」とか「コスパ最強本」との記載がある通り、この1冊で必要なことを一気に学べます。
以上の理由から導入本として非常におススメです。
宗先生の教えを忠実に守り、その通り繰り返し練習することで着実に力がつきます。
パターン②:宗先生ルート(学習ペース)
まず「宗のたった4時間で現代文」ですが、1日1~2単元、6日進んで1日復習のペースで、2週間で1周、2~3周させるのに3週間で進めてください。
その後は学んだことのアウトプットとして、
- 「アクセス基本編」
- 「新レベル別2」
のどちらか一冊を取り組みましょう。
解説やレイアウト、演習量的にもバランスの良い「アクセス基本編」をまずは検討してください。
因みに宗先生もおススメの参考書としてアクセス基本編を挙げていたので、接続もバッチリです。
そしてもう一つ、難易度は上がりますが今後のルートの接続を考えて「新レベル別2」で対策するのもありです。
目安として取り組む期間は、1日1題に取り組み、1週間で6日進んで1日復習のペースで合計で5題に取り組みます。
どの参考書を使っても目安として2-3週間で1周が終わり、2-3周含めて3週間〜1ケ月で完成です。
共通テストの参考書~
その後は共通テストの参考書に入ります。



ここでは「共通テスト集中講義」を使い、目安として取り組む期間は、1日1題に取り組み、1週間で6日進んで1日復習のペースで、2週間で1周させます。
2~3周含めて3週間で完成です。
その後、共通テストの演習として1~2週間かけて過去問に取り組み、最後に「新レベル別3」で日東駒専レベル完成です。
取り組む目安として2~3週間で1周が終わり、2~3周含めて3週間〜1ケ月で完成です。
パターン③:新レベル別ルート(参考書)
順番 | パターン③:新レベル別ルート | |
---|---|---|
① | 「新現代文レベル別問題集1」 | |
② | 「新現代文レベル別問題集2」 | |
③ | 「共通テスト現代文集中講義」 | |
④ | 「共通テスト過去問」 | |
⑤ | 「新現代文レベル別問題集3」 |
この参考書の最大の特徴として、予備校講師が実際に読解している頭の働き方、つまり「脳内実況中継」が書かれている画期的な参考書です。



現代文のできる予備校講師の実際の頭の中と自分の頭の中を比較しながら、随時修正して読解力を高められる素晴らしい参考書です。
さらに「読解方略」と呼ばれる読み方の動画講義が約1時間付属していて、その説明だけでも見る価値があります。
ただ、読解方略自体は動画で解説されている以外にもあり、結構複雑です。
そのため、読解方略は最初から全てを覚えて使える必要はなく、実際に演習して解説を見ながら徐々に使えるようにするイメージでOKです。
新レベル別に向いている人は、細かい読解ルールを実際に演習しながら学びたい人です。
パターン③:新レベル別ルート(学習ペース)
すると2週間で1周が終わり、2-3周含めて3週間で完成です。
次に新レベル別②も同じ問題数なので、2週間で1周、3週間で完成です。
共通テストの参考書~
その後は共通テストの参考書に入ります。



ここでは「共通テスト集中講義」を使い、目安として取り組む期間は、1日1題に取り組み、1週間で6日進んで1日復習のペースで、2週間で1周させます。2~3周含めて3週間で完成です。
その後、共通テストの演習として1-2週間かけて過去問に取り組み、最後に新レベル別3で日東駒専レベル完成です。
取り組む目安として2-3週間で1周が終わり、2-3周含めて3週間〜1ケ月で完成です。
パターン④:船口先生ルート(参考書)
順番 | パターン④:船口先生ルート | |
---|---|---|
① | 「新現代文レベル別問題集1」 | |
② | 「船口のゼロから読み解く最強の現代文」 | |
③ | 「入試現代文へのアクセス基本編」 「新現代文レベル別問題集2」 のうち1冊 | |
④ | 「きめる共通テスト」 | |
⑤ | 「共通テスト過去問」 | |
⑥ | 「新現代文レベル別問題集3」 |
「最強の現代文」はやることをシンプルに解説していて、参考書のレイアウトも分かりやすく、一定の需要があるのも頷ける素晴らしい参考書です。



「新レベル別1」を先に入れたのは、最強の現代文だと文章の精読よりは抽象的に大きな視点で捉えることがメインなので、まずは精読をしてから最強の現代文に入った方がスムーズだと考えたからです。
ただしある程度文章を読みこんでいて、いきなり船口先生に入っても大丈夫な場合は、新レベル別1はカットしてOKです。
もし「最強の現代文」に入ってみて、「あれっ?思ったより説明が簡単でよく理解できないぞ!?」となった場合は、パターン①の安達先生ルートに変更をおすすめします。
パターン④:船口先生ルート(学習ペース)
すると2週間で1周が終わり、2~3周含めて3週間で完成です。
次に「船口の最強の現代文」は1日1~2単元に取り組み、1週間で6日進んで1日復習のペースで合計で5~10題に取り組み、2週間で1周させます。
すると2週間で1周が終わり、2~3周含めて3週間で完成です。
共通テスト対策の参考書~
この参考書は船口先生が書いてるので、このパターンは「きめる共通テスト」を採用しました。
ただし船口先生の採用している「設問の先読み」が合わない人は、「共通テスト集中講義」に変更してもOKです。
その後、共通テストの演習として1~2週間かけて過去問に取り組み、最後に新レベル別3で日東駒専レベル完成です。
ステップ3:GMARCHレベル
このルートでの学習を通じて偏差値60以上に仕上げていきます。
それではGMARCHレベルのルートはこんな感じです。
- 開発講座
- 新レベル別4



日東駒専&共通テストルートと比べて、とってもシンプルです。どの先生のパターンで勉強しても、GMARCHレベルは参考書を統一しました。
理由は、この段階まで来ればある程度読解力は身についているので、後は王道の対策をしていくだけだからです。
特にこの段階までくれば、要約練習をして文章の主張を読んでまとめる作業ができるようになります。
また、要約練習が現代文の能力を間違いなくGMARCHレベルまで底上げしてくれます。
①開発講座
この参考書を使って先ほど説明したGMARCHレベルの王道をやっていくことが最短です。



やってみると分かるのですが、解説もしっかり書かれていますし、要約の模範解答も載っていて、学習もしやすいです。
難易度にバラツキがあり、意外と簡単な文章から本当に難しい文章まで幅広い文章が載っています。
そのため最後までじっくり取り組むことをおすすめします。
取り組む目安は、1日1題、1週間で6日進んで1日復習をして、2週間で1周します。
2~3回含めてじっくり取り組んでほしいので、1か月完成での完成を目指しましょう。
②新レベル別4
これは参考書の難易度表には「共通テスト・中堅私大レベル」と記載されていますが、なかなか難しい文章も含まれているので、この4のレベルで問題ないです。
脳内実況中継の記載された解説と自分の思考とを見比べて修正して、確実に学力を底上げしていきましょう。
取り組む目安は、1日1題、1週間で6日進んで1日復習をして、2週間で1周させます。
追加問題集
それでは次に「追加問題集」について説明します。



追加問題集は、時間的に余裕があったり、重点的に対策をしたい分野がある場合に検討してください。
それで日東駒専&共通テストレベルの追加問題です。
語い
これは評論文で、つまずきやすいキーワードに絞ってイラストや図を使って非常に丁寧に解説されている参考書で、苦手な人におすすめです。
時間的に余裕のある人や、日東駒専&共通テストルートの語いの参考書を使ってもピンと来ない場合は取り組んでみて下さい。
取り組む期間は1日1単元、1週間で1周を目標にして、2週間で2~3周させましょう。
頻出テーマの背景知識
次に頻出テーマの背景知識を重点的に学ぶ必要がある場合
「現代文のコア 読解のための最重要テーマとキーワード」
もしくは
「イラスト図解でよくわかる!現代文読解のテーマとキーワード」
に取り組みます。
これは日東駒専&共通テストルートの語いの参考書に取り組んでみて、どうしても背景知識が弱くて、補強したい時に追加することをオススメします。
こちらを追加する目的は、背景知識の強化です。



期間の目安は、1日20~30語、1週間で100~150語に取り組み、定着するまでひたすら繰り返します。
読解
次に読解の追加参考書です。
今までほとんど現代文を解いたことがない場合は、まず最初に
「こわくない国語 文章の読解」
を挟んでから日東駒専&共通テストルートに進んでください。



この参考書は高校入試を意識して書かれていますが、漫画で分かりやすく基本的な読解が説明されています。さらに一定数の演習量も確保されているため、いきなり大学受験レベルが厳しいという人におススメの参考書です。
期間の目安は、1日2題のペースで、1週間で10題に取り組み、2週間で1周し、3~4週間で2~3周させます。
共通テスト重視の場合
共通テスト重視の場合で、過去問に入る前のタイミングで「マーク式基礎問」を追加します。
過去問に入る前に比較的優しめのレベルで、共通テストタイプの演習量を増やすために使用します。
期間の目安は、1日1題、1週間で6日進んで1日復習して、3週間で1周します。
その後は2~3回定着するまで復習し、完成まで4~5週が目安になります。
こちらは量もあるので、時間があって共通テストメインの人にオススメです。
時間がない場合はカットして過去問に取り組んだ方が、即効性は高いです。
ステップ3:過去問演習
共通テスト重視の場合で、共通テストの過去問が終わったタイミングで
- 共通テスト総合問題集(河合塾)
- 共通テスト実践模試(Z会)
- 大学入学共通テスト実践問題集(駿台)
のどれかに取り組みます。
目安として取り組む期間は、古文漢文も入った実践問題なので、時期によります。
また直前期は「予想問題パック」にも取り組みましょう。
本番のような冊子で模試のように取り組むことができるのでおススメです。
追加問題集
次にGMARCHレベルの追加問題集です。
読解
以下がオススメの参考書になります。
- アクセス発展編 ・・・GMARCHの優しめで演習量を増やしたい
- 新レベル別5 ・・・GMARCHレベルの難易度高めの演習がしたい
- GMARCH関関同立の現代文・・・過去問演習前に詳しい説明付きで演習したい
アクセス発展編はレベル感としては「開発講座」よりも優しくMARCH上位クラスには届かない印象ですが、アクセスという参考書は非常に良書なので、演習量確保するなら一番オススメです。
次に難易度が上がると国公立の問題も増えるため、現代文が得意な人にオススメなのが「新レベル別5」です。
ただ、まずはアクセス発展編で良いと思うので、購入する前にきちんと中身を確認しましょう。
最後にGMARCH関関同立の現代文は、過去問の中でも良質なものを集めて解説を手厚くした参考書です。
過去問だとどうしても解説が簡単なのと、年度によっては難問も出てしまいます。
そこで過去問に取り組む前に、GMARCH関関同立の現代文に取り組むことで、良質なGMARCHレベルの演習が可能です。
まとめ


この記事では、最短でGMARCH合格を狙える「現代文参考書ルート」というテーマで解説しました。
軽くおさらいをすると
- ステップ0:基礎レベル
- ステップ1:日東駒専&共通テストレベル
- ステップ2:GMARCHレベル
- ステップ3:過去問演習
この順番で紹介した参考書を進めていきます。
漢字や語いを固めつつ読解を進めていく流れで勉強しますが、日東駒専&共通テストルートのみ4パターンに分岐させましたので、適切なパターンを選択してください。
さらに、追加問題集と過去問を取り組む期間の目安もお伝えしました。
現代文参考書ルートで結果を出すなら、まず大前提として「参考書ルートの方針や進め方」といった全体像を理解して、実際の「現代文参考書ルート」の通りに実践します。
この流れを理解しないと、いつまで経ってもフィーリングで解いて得点が安定しません。
しかし一方で、これらのルートの流れを理解して実践すれば、偏差値は着実に伸び、過去問演習もバッチリな状態で受験本番を迎えられます。
そして第一志望合格という、最高の結果として結実するでしょう。
この記事があなたの合格につながれば、幸いです。
【おまけ】
ここでプレゼントのお知らせです。
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