
こんにちは!「GMARCH合格指導のプロ」ときわ先生です!
今回は「現代文完全攻略」をテーマに、ゼロスタートからでも偏差値65を達成する基礎を固める勉強法についてお話しします。
多くの生徒さんが抱える現代文の悩みは、以下のようなものです。
- そもそも勉強すべきなのか、フィーリングではダメなのか?
- 語彙を学ぶ意味が分からない
- 読解法がよく分からない
- 勉強しても伸びる気がしない
でも安心してください!
僕の教え子たちは、これから紹介する勉強法を活用し、「偏差値20以上アップ」という成果を次々と出しています。
動画の最後には、今回解説する「現代文の勉強法」をまとめたスライド資料をプレゼントするので、最後まで見逃さないでください。
完璧にマスターして、現代文を得意科目にしましょう!
このロードマップは、現代文を攻略するために、3つの主要なステップで構成されています。この流れで学習を進めることで、現代文を得意科目に変えることができます。
- 序章:現代文学習の「本質」を理解する
- 第1章:文章タイプ別「読解法」を学ぶ
- 第2章:具体的な「勉強法」を実践する
なぜ、現代文の「本質」を知ることが重要なのか?
現代文は、日本人である私たちが「読める」ため、「勉強しなくてもできる」「フィーリングでいける」と考えがちです。しかし、実は「読めること」と「わかること」は別問題です。
例えば、「論理」や「概念」といった言葉は読めても、その意味を正確に説明できない人がほとんどではないでしょうか?
- 論理: 物事の筋道、つまり「何々だから何々である」という原因と結果の因果関係が成り立つこと
- 概念: 辞書的な意味内容、または「大雑把な考え」
- 観念: 頭の中で考える内容、ざっくり言えばイメージ
このように、普段使い慣れている言葉でも、その意味を正確に理解していないと、筆者の意図とズレて「誤読」が生じます。
この事実を認識することが、現代文学習の本当のスタート地点です。
動画で見たい方はコチラ


序章:現代文学習の「本質」を理解する


まず、「現代文とは何か」という本質を話します。
現代文は情報戦です。本質を理解することで、成績を安定させ、偏差値を着実に伸ばすことができます。
- 「読める」と「わかる」は別物と認識する
- 言葉の意味を正確に覚えることが不可欠です。
- 一文一文を具体的に、わかりやすく噛み砕きながら読む練習をしましょう。
- 現代文に必要な「二つの視点」を習得する
- ミクロの視点(精読): 一文一文を丁寧に噛み砕いて細かく読むこと。漢字、キーワード、背景知識を駆使します。
- キーワードと背景知識の重要性: 難関大学ほど文章難易度が上がり、キーワードや背景知識が前提として求められます。これらを暗記することは必須です。
- マクロの視点(抽象化): 文章全体を大きく捉える視点。意味段落ごとに「つまり何を言っているのか」を整理し、文章の骨組みを理解します。
- これら二つの視点を随時切り替えながら読むことで、全体像を理解した上で細部も正しく読み込めるようになります。
- ミクロの視点(精読): 一文一文を丁寧に噛み砕いて細かく読むこと。漢字、キーワード、背景知識を駆使します。



よくあるダメパターンとして、全く勉強していないのに「現代文だけは得意なんです」という生徒がいます。
この99%は、実は得意ではありません。フィーリングに頼ってしまい、得点が安定しません。
そしてまず、僕らネイティブがなんで現代文を勉強するのか。
「勉強なんかしなくてもいいじゃん」と思っている人も多いと思います。
なので、まずテストをしましょう。
【問題】
論理の意味を、わかりやすい言葉で説明してください。
さらに、概念と観念の違いを説明できますか?



いかがですか?考えてみてください。以下に解説を載せます。
まず、論理の意味ですが、「物事の筋道」を指します。
ここで僕が生徒に「わかった?」と聞くと、みんな「うん、わかった」と言います。
そこで僕は突っ込みます。
「じゃあ、筋道って何?」
すると、「え?」みたいな感じで、実はわかっていい子が多いんですね。
では、筋道とは何か。
噛み砕くと、「何々だから何々である」という、原因と結果。
つまり、因果関係が成り立つことを指します。
続いて、概念と観念の意味です。
【概念】
① 辞書的な意味内容
② 大雑把な考え
まず①、辞書に載っているような単語の定義や意味を指します。
そして②、概という字は「概略」や「概算」というように「大雑把な」という意味。
念は「考え」という意味。
だから「大雑把な考え」という意味にもなります。
【観念】
頭の中で考える内容。
ざっくり言えば、イメージと捉えておけばOKです。
具体例を出します。
【例】
ハトの概念=辞書に載っている定義(鳥で、ポッポと鳴く生き物)
ハトの観念=自分の中のイメージ(例えば「臭い」とか「平和」とか、何でもOK)



この質問に、多くの生徒が実は答えられません。なぜなら、今まで言葉の意味をきちんと学んでこなかったからです。
ネイティブだから安心して、言葉をイメージで使って、何となくスルーしていたのです。
ここで理解してほしいのが「読めること」と「わかること」は別問題ということです。
僕らはネイティブなので、読める=わかるという感覚を持ちます。
普段しゃべれているから「大丈夫だろう」って思うんですね。
でも、ここをしっかり認識してください。
実は「わかったつもりだった」んだと。
これが、現代文学習の本当のスタート地点になります。
そして、この事実を認識できていない。
つまり、言葉を正しく理解していない受験生が、正しく理解している筆者の書いた文章を読むと、自分のイメージで読んでしまうんです。
その結果、筆者の主張とズレて誤読が起きます。
だから、まずは言葉の意味を正確に覚えること。
そして、一文一文を具体的に、わかりやすく噛み砕きながら読むことが大切です。
次に、現代文で必要な二つの視点について話します。
① ミクロの視点=精読
② マクロの視点=抽象化



この二つの視点を組み合わせ、随時、視点を移動させながら読むのが現代文の読み方です。
まず①ミクロの視点から説明します。
ミクロの視点とは、微視的視点。つまり、細かい視点です。
現代文では、一文一文を丁寧に噛み砕いて細かく読むことを指します。
細かく読むことを可能にするために、漢字・キーワード・背景知識を駆使して精読します。
そもそも漢字が読めなければ、文章を正しく理解できません。
しかも、入試では漢字の読み書きが出ます。
次に、キーワード。
これは、一単語ずつの言葉の意味を押さえることです。
言葉の意味が正確にわからないと、誤読に直結します。
だから、きちんと覚えましょう。
そして、背景知識もしっかり暗記します。
例えば――
「ショートゴロゲッツー」という言葉を知らなかったら、野球中継は楽しめないです。
ショートに打球が転がっていき、
二塁と一塁でアウトを取るダブルプレーのことを「ゲッツー」と言います。
こういう専門用語を知っていないと、試合展開が理解できないですよね?
さらに、有名な選手――たとえば大谷選手――のことや、 そのチーム全体の情報、対戦相手チームの情報も知らなかったら、試合を楽しめないですよね。
つまり、野球をちゃんと楽しむためには、専門用語(キーワード)と背景知識が不可欠なんです。
受験もこれと同じです。
キーワードも背景知識もない状態で受験会場に行くというのは、ショートゴロゲッツーも大谷翔平も何も知らない状態で野球中継に行くのと同じ。
日本語でいろんな用語が飛び交っても、まったく理解できないんです。
だから、現代文もキーワードと背景知識を押さえることが超絶重要なんです。
難関大学になるほど、当然文章難易度は上がりますよね?
文章難易度を上げるには、キーワードや背景知識を難しくします。
つまり、「当然知ってるよね?」っていう前提事項をどんどん増やすのです。
例えば、出典に「ニーチェを深く考察する」と書かれていたとします。
このとき、筆者はニーチェを知らない人を想定していません。
ニーチェについてある程度知っている人が、
その背景を踏まえて読んでくれることを前提に、
さらに深い話をしていこう、という意図で書いてると思いませんか?
つまり筆者は「前提を知っている人向け」に話を進めるのです。



だから、特に難関大を目指す人は、キーワードと背景知識の暗記はマストになります。
続いて、②マクロの視点を説明します。
マクロの視点とは、巨視的視点。
簡単に言うと、大きい視点です。
精読ばかりしていて、一文一文に注意を払っていると、全体像を見失うことありませんか?
だから読解テクニックとして、文章に線を引きながら、ある程度の段落ごとつまり意味段落ごとに整理していきます。
具体的には、意味段落を読み終わるたびに、「つまり何を言っているのか?」を整理します。
次の意味段落に進んだら、また「つまり何を言っているのか?」を整理する。
これを繰り返していくと、読めば 読むほど骨組みが浮き彫りになるんです。
つまり、全体像を理解した上で、細部も正しく読み込める状態になります。
こうして読まないと、読み進めるたびに前の内容を忘れてしまう、という現象が起きます。
だから、現代文では、ミクロの視点(精読)とマクロの視点(抽象化)を使い分けながら読解することが重要です。
よくある悩みとして、「読み進めるうちに前の内容を忘れちゃうんです…」という人がいます。
でも、それは視点の切り替えが下手なだけで、正しい読み方を身につければ、読めば読むほど情報が整理され、全体像がクリアになります。
ここまでできると、「現代文が読めない」という悩みは一気に解消できます!
第1章読解法


第1章では、読解法を学びます。
まずは前提知識として三つの文章の種類から学びます。
現代文は、大きく三つのタイプに分かれ、それぞれアプローチ法が異なるからです。
① 評論文
② 小説文
③ 随筆



この三つに共通する、読解の大原則があります。「読み方と解き方は固定化すべし」です。
つまり、常に同じ読み方で読み、常に同じ解き方で解きましょう。
これから評論文、小説文、随筆――
それぞれの読み方・解き方を具体的に解説します。
1)評論文



私は基本的に「一通りすべて読んで、次の三つを押さえる」ことを読み方の大原則として指導します。
ここで「一通り読みながら問題が出てきたら、その都度解くのはどうなの?」って思うかもしれません。
実際、共通テストや一部の大学では、そういう解き方もできます。
ただ、例えば早慶GMARCHのような難関大を狙うなら、一通り全部読んでから設問に移った方が解きやすいです。
要点を抑えて、具体的に説明しましょう。
- 評論文: 筆者の主張を論理的・具体的に伝える文章。
- 読み方の大原則: 「一通りすべて読んで、次の3つを押さえる」
- テーマ: 文章全体で「何が話題か」を把握します。
- 意味段落: 複数の形式段落をまとめた意味のまとまりを捉えます。
- 言いたいこと(主張): 筆者が最も主張したいことは何かを考えます。
- 細かい読み方ルール:
- 筆者の主張は形を変えて繰り返される
- 二項対立が論展開の王道
- 一般論と具体例に分けて強弱をつけて読む
- 問題提起をチェックし、その答えを主張だと考える
- 接続詞は意味を暗記し、読解に利用する(特に逆説の後)
- 指示語の意味を明らかにして読む(「こそあど言葉」は前の内容の置き換え)
- 解き方(接続語・指示語・傍線部問題):
- 接続語: 空欄前後の文脈を確認し、意味が通るか確かめます。
- 指示語: 指示内容が前か後ろかを考え、該当箇所を抜き出して文脈が通じるか判断します。
- 傍線部問題: 傍線部を一文全体に延長し主語を押さえる。指示語・接続語を確認。傍線部をわかりやすく言い換え、問題の指示に従って考えます。解答根拠を明確にすることが重要です。
- 読み方の大原則: 「一通りすべて読んで、次の3つを押さえる」
①テーマについて



その文章全体で「何が話題か」をおさえます。これは 一言でOKです。
例えば、「地球温暖化について」とか、「野球の面白さについて」みたいな感じでOKです。
②意味段落について
形式段落は、1マス下がっているところで、普段僕らが普通に「段落」と呼ぶものです。
意味段落とは、複数の形式段落をまとめた意味のまとまりを指します。
例えば、1〜3段落をまとめて1つの意味段落、4〜5段落をまとめて1つの意味段落という形です。



最初のうちは、形式段落ごとに骨組みを捉えてOKです。慣れてきたら、意味段落単位で大きくまとめていく意識を持ってください。
最終的に意味段落で捉えた方が、読解の効率がアップするからです。
③言いたいこと(主張)
テーマと意味段落を押さえたら、最後に「筆者が最も主張したいことは何か」を考えます。
ここまでやれば、文章の骨組み・全体像を理解した上で設問を解く段階になります。
評論文の細かいルール
評論文の細かい読み方のルールを紹介します。
【評論文の細かい読み方ルール】
① 筆者の主張は形を変えて繰り返される
② 二項対立が論展開の王道
③ 一般論と具体例に分けて強弱をつけて読む
④ 問題提起をチェックし、その答えは主張だと考える
⑤ 接続詞は意味を暗記し、読解に利用する
⑥ 指示語の意味を明らかにして読む
① 筆者の主張は形を変えて繰り返される
本という文字媒体で不特定多数に伝えるので、「ちゃんと伝わったかな?」って直接確認できないため、形を変えて何度も主張するのです。
だから、繰り返し出てくる部分は大事なので線を引きます。
② 二項対立が論展開の王道



例えば、「日本文化はすごい」と言いたい場合、ただ日本文化を称賛するだけだと、あんまり説得力がないですよね。
そこで、アメリカ文化と対比させて、「日本文化はこう、アメリカ文化はこう、だから日本文化ってすごいよね」って説明すると、説得力が一気に高まります。
これを三つ四つ対立させたら聞いてる側がこんがらがるので、基本は二項対立。
シンプルな比較の方が伝わるんです。
③ 一般論と具体例に分けて強弱をつけて読む
一般論=重要
具体例=補強材料
強弱をつけて読むと、のっぺり全部を同じ強さで読むより、時間短縮にもなります。
④ 問題提起をチェックし、その答えは主張だと考える
読者に考えさせたいから、問題提起をします。



例えば「一体これは本当なのだろうか」のように問題提起がされますが、筆者自身は当然、答えがわかっています。
それでもあえて問いかけて「考えてほしい」と文章の流れを止めているんです。
つまり、その後に出てくる答えが大変重要なんです。
問題提起が出てきたら、「今何が問われているのか」「その答えは何か」を意識しながら読みましょう。
⑤ 接続詞は意味を暗記し、読解に利用する
例えば、「逆説」の後には筆者の主張が来やすい。
特に「譲歩」の後に来る逆説は強い主張。
逆説の接続詞「しかし」の後には筆者の主張が来やすいです。
また「譲歩」というのは、一旦反対意見を述べて後から否定するテクニックですね。
つまり、一度「確かに~だが」とか「一見すると~だが」とかで反対意見を紹介して、それを打ち消す流れです。
この譲歩の後の逆説は強い主張がきます。
接続詞の意味はきちんと暗記して、読解に活用しましょう。
⑥ 指示語の意味を明らかにして読む
だから、指示語が出てきたら「これって何を指してるのかな?」と前から該当箇所を探して、当てはめながら読んでください。
ここをサボると、フィーリングで読解する癖がつきます。
だから指示語の処理もやりましょう。
「接続語」と「指示語」そして傍線部問題の解き方を解説
ここからは具体的な解法の中から「接続語」と「指示語」そして傍線部問題の解き方を解説します。



代表的な解き方を最初に覚えましょう!
意外と参考書に載ってないので、じっくり見て下さいね。
接続語の解き方
- 選択肢を先読みして、接続語の意味をすべて書き込む
- 空欄の前後の文脈に戻って、適切な接続語を当てはめる
- 必ず意味が通るかを読んで確かめる
- もし迷ったら、保留して後で確定させる
接続語を入れる問題が出てきたら、選択肢を先読みして、接続語の意味をすべて書き込みます。
それぞれ「順接」「逆説」みたいな感じで意味を書き込みます。
次に、空欄の前後の文脈に戻って、適切な接続語を当てはめます。
ほとんどの場合、直前の文脈に注目すればOKです。
つまり最終的には、前後の文脈をしっかり読んで判断します。
必ず意味が通るか一度読んで確認します。
ここをサボるとミスに繋がります。



もし迷ったら、保留して後で確定させることも大事です。
例えば、1問目で迷った場合、一旦答えを決めずに保留にします。
すると、2問目・3問目を進める中で、保留の選択肢のうちどちらかが先に埋まることがあります。
その結果、自動的に残った方が答えになる、みたいな形で確定できるんですね。
なので、最初から無理に確定させないで、後で調整してください。
指示語の解き方
- 指示内容が前か後ろかを考える
- 該当箇所を見つける
- そのまま該当箇所を抜き出して指示語に当てはめる
- 文脈が通じるか判断する
この流れで進めれば、指示内容は押さえられます。
必ず直前の内容を確認して、そこを指示語に当てはめて読んでください。
傍線部問題の解き方
王道パターンとして、傍線部が引いてあり「傍線部の内容をわかりやすく説明しなさい」や「傍線部の理由を答えなさい」など傍線部を言い換えたり、理由を説明する問題が入試では必ず出題されます。
- 傍線部を一文全体に延長し、主語を押さえる
- 指示語・接続語を確認する
- 傍線部をわかりやすく言い換える
- 問題の指示に従って考える
この王道問題の解法の基本ステップです。



必ず主語を押さえましょう。
主語が分かるだけで選択肢を絞れたりしますし、考える方向性がクリアになります。
傍線部に指示語が含まれる場合、必ずその指示内容を明らかにします。
なんとなく読み飛ばすと間違えやすいので、丁寧に確認します。
また、接続語が出てきたら、「何と何をつないでいるのか」を意識して、接続語と関係のある前後の箇所もちゃんと読みます。
そして、傍線部を具体的に噛み砕いて言い換えることが大事です。
理解できていれば、わかりやすく説明できるので、噛み砕きます。
最後に、問題の指示に従って考えます。
問題文に「理由を答えなさい」と書いてあれば、理由を答えます。
とにかく問題の指示に忠実に考えることが大事です。
ここまでやれば、どんな問われ方でも対応できます。
ここで注意ですが、選択肢を選ぶ前に解答根拠を明確にしましょう。
まず本文から解答根拠をしっかり取って、その根拠に合う選択肢を選びます。
これを「積極法」といいます。
根拠を基に選べば選択式、根拠を基に記述すれば記述式という具合に一石二鳥です。
2)小説文
次は小説文の読み方を説明します。
要点を抑えて、具体的に説明しましょう。
- 小説文: 物語、創作のストーリー
- 読み方: 一通りすべて読んで、テーマ、意味段落、そして「状況と心情」を捉えます。
- ある心理状況には、その前段階として「状況」と「心情の変化」が動機として存在するため、これらをセットで追うのが基本
- 六つの視点:
- 状況の変化を押さえる
- 心情の変化を押さえる
- その後の行動を押さえる
- 人物関係を押さえる
- 場面の変化を押さえる(時間や場所の変化で意味段落を切り替える)
- 誰目線なのかを押さえる
- 解き方: 評論文と全く同じ傍線部分析を行います。
- 読み方: 一通りすべて読んで、テーマ、意味段落、そして「状況と心情」を捉えます。
まずは一通りすべて読んで、次の三つを押さえましょう。
- テーマをおさえる
- 意味段落をおさえる
- 状況と心情を捉える
まず1.テーマについてです。
これは評論のときと全く同じで、文章のテーマ、つまり何が話題かを一言で考えます。
次に、2.意味段落についてです。
これも評論文と同じで、形式段落ごとに意味を考えるより、意味段落で大きく捉えた方が読解の効率がアップします。
慣れないうちは形式段落ごとに意味を考えつつ、最終的には意味段落でまとめて捉えましょう。
そして3.状況と心情についてです。
ある心理状況になるためには、状況と心情の変化が動機として存在します。
そこを丁寧に追うのが、小説文の読み方の基本になります。
- 状況の変化を押さえる
- 心情の変化を押さえる
- その後の行動を押さえる
- 人物関係を押さえる
- 場面の変化を押さえる
- 誰目線なのか押さえる
この六つを意識して読みましょう。
小説の解き方のルール
これは全く評論文と同じになります。ちゃんと傍線部分析をします。
3)随筆文
随筆は、評論寄りの随筆と小説寄りの随筆があるので、この両方の読み方を使い分ける必要があります。
よって、読解法は評論や小説と同じになりますので、読んでいきながら、評論寄りだったら評論、小説寄りだったら小説、という形で使い分けましょう。
基本的には、評論の読解法で問題ないです。
- 随筆: 筆者自身が主人公であり、実体験をもとに書かれた文章(エッセイや私小説)。
- 読解法: 評論寄りの随筆と小説寄りの随筆があるので、両方の読み方を使い分けますが、基本的には評論の読解法で問題ありません。
第2章:具体的な「勉強法」を実践する


現代文の力を高めるための具体的な勉強法は、以下の3つにまとめて解説します。
1)漢字
漢字のミスの種類には、大きく分けて二通りあります。
- 意味がわからないし、漢字も書けない
- 意味はわかるけど、漢字が書けない



意味がわからないと、そもそも漢字は書けません。意味がわかっても、書けない場合もあります。
そこで、漢字の勉強で重要なポイントです!
- 赤シートで隠して必ず書いてテストをする
- 丸つけをしてミスにチェックをつける
- チェックをつけたもののみ再度書いて暗記する(意味も唱えながら覚える)
- 100%の出来になるまで暗記テストを繰り返す
ある程度覚えたら、また赤シートで隠してテストをします。
さらに間違えたところにはチェックを追加して、そこだけを覚え直します。
この流れを繰り返して、100%の出来までワンセットやりましょう。
ここまででだいたい15〜20分目安で取り組み、2セット目、3セット目は随時追加していく形でやってください。
漢字に関しては、そんなに時間をかけずにライトに進めましょう。
2)キーワード



まず、優しい言葉の意味を暗記する場合です。
これは、意味と背景知識をセットで暗記します。
背景知識までセットで覚えないと、大学受験レベルにはなりません。
難しい言葉に出会ったら、まず一言ずつ噛み砕きます。
難しい言葉は必ず具体例とワンセットで暗記しましょう。
3)長文読解
最後に長文読解の勉強法を説明します。
- 制限時間を決めて問題を解く
- 丸つけをしてミスにチェックをつける
- 読みのセルフレクチャーをする
- 解きのセルフレクチャーをする
この4つを意識して進めていきましょう。
①制限時間を決めて問題を解く



最初は制限時間を気にしないで、時間をかけて文章と向き合ってください。
ただし、目安として、目標解答時間より倍以上かかっている場合は、読解スピードが遅いと判断してください。
必ずタイマーで時間だけは測って、「目標時間の倍以上はダメ」という意識で取り組んでください。
②丸つけをしてミスにチェックをつける
間違えた問題だけでなく、勘で正解した問題もチェックをつけてください。
解答根拠を説明できるレベルで正解できていないと意味がありません。
③読みのセルフレクチャーをする
セルフレクチャーとは、自分が先生になって、生徒に教えるつもりで、思考の流れをステップ化して再現しながら説明することです。
読みのセルフレクチャーでは、一文一文を精読して、言葉の意味を噛み砕いて説明しながら、読解ルールに従って線を引いていきます。
さらに、文章全体のテーマと、筆者が言いたいことをまとめて説明します。
慣れてきたら、要約にもチャレンジしましょう。
こうすることで、言葉の意味を正確に理解して、文章の骨組みもしっかり掴みながら読めるようになります。
④解きのセルフレクチャー
間違えた設問だけでもいいので、設問ごとにステップごとに整理します。
- ステップ1:空欄前後の文脈を確認する
- ステップ2:文同士の関係性(逆説・順接・因果など)を判断する
- ステップ3:選択肢の意味を検討する
接続詞の解き方、指示語の解き方、それぞれ型が決まっているんです。
生きた文章を使って、読みや解きの練習をしていくことで、現代文の底力、本物の読解力がついていきます。
だから、絶対にこの練習をやってください。
2章のポイントをまとめました。是非実践していってください。
- 漢字の勉強法
- ポイント: 意味も含めて暗記し、必ず「書いて」テストすること。
- 具体的な流れ:
- 赤シートで隠して意味も含めて書いてテストする。
- 丸つけをしてミスにチェックをつける。
- チェックをつけたもののみ、意味を唱えながら再度書いて暗記する。
- 100%の出来になるまで暗記テストを繰り返す(目安15〜20分)。
- キーワードの勉強法
- 優しい言葉: 意味と背景知識をセットで暗記します。(例:「非日常」=ポジティブなイメージ)
- 難しい言葉: 意味と具体例をワンセットで暗記します。(例:「弁証法」=相反する二つの判断根拠のいいところを取り入れ、より高いレベルにすること)
- 長文読解の勉強法
- 制限時間を決めて問題を解く: 目標解答時間の倍以上かかっている場合は読解スピードが遅いと判断し、意識して取り組みましょう。
- 丸つけをしてミスにチェックをつける: 間違えた問題だけでなく、勘で正解した問題もチェックをつけ、解答根拠を説明できるレベルを目指しましょう。
- 読みのセルフレクチャーをする: 自分が先生になったつもりで、一文一文を精読し、言葉の意味を噛み砕いて説明しながら読解ルールに従って線を引く。意味段落ごとに内容を整理し、文章全体のテーマと筆者の主張をまとめます。
- 解きのセルフレクチャーをする: 間違えた設問だけでも良いので、どうやって解くのか、どういう思考の流れで答えを出すのかをステップ化して説明します。
- このセルフレクチャーをノーヒントで完全再現できるレベルまで、複数セット繰り返すことで、読解力が底上げされ、得点が安定します。
まとめ


今回は「現代文完全攻略」についてお話しました。
現代文で結果を出したければ、現代文という科目の本質を理解して、評論文と小説文の読解法を学びましょう。
具体的な勉強法を学び、順番通りに実践できれば、あなたの現代文の偏差値が着実に伸びて、過去問演習もバッチリな状態で受験本番を迎えられます。
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