この記事では、【有料級】英語勉強法「完全攻略」※偏差値38からでも大丈夫!!【MARCH志望必見】について解説します。
英語学習の悩みって
- 最初は・・・単語や文法解釈などの基礎の勉強法がわからずに、定着しない
- 次に・・・速読ができずに、長文を読み終わらない
- さらに・・・GMARCHや早慶の難易度の壁でつまずく
この3つがとっても多いんです。
でも安心してください!!

僕の教え子は、これから紹介する勉強法を活用して、「偏差値20以上アップ」といった成果を次々と出しているので、完璧にマスターしましょう!!
ぜひこの記事で最適な学習法を学び、共通テストや難関私大に必要な勉強法を完全マスターしてください。
動画で見たい方はコチラ


英語学習の全体像


まず、英語学習の全体像を解説します。



なぜなら、正しい順番で学習することで効率よく成績を伸ばせるからです。
まず、英語の学習は、大きく二つの段階に分けられます。
- 一つ目が「基礎の確立」
- 二つ目が「実践力の確立」
ここがしっかりしないとその後の長文でつまづくので、しっかりご覧下さい。
よく「高校三年生だから」という理由で、高3レベルの長文にいきなり取り組む人がいますが、 実際には授業の予習にものすごく時間がかかっていませんか?
その原因は、基礎の未定着です。
単語がわからない、文法がわからない、 熟語もダメで、さらに英文解釈もできない。
そうなると、一文一文をしっかり精読して意味を取れないので、長文が読めないんです。
英語を学習する順番


これは英語に限らず言語学習全般に言えることですが、ノンネイティブが言語を学習する順番は
- 単語と文法の習得
- 単語と単語を組み合わせた「熟語」の学習に応用
- 単語・熟語・文法力を駆使して「英文解釈」を学ぶ。



つまり、SV(主語・動詞)を取って、修飾関係を明らかにしながら、一文一文を丁寧に精読する練習を行います。
この段階が身についたら、
④ 簡単な長文から読み始めて、少しずつ長文読解に取り組んでいく。
これが「多読」のステージで、実践力の確立になります。
そして、ある程度多読をこなして、長文読解に慣れてきたら、次は難関大学の読解対策として、パラグラフリーディングの要素も取り入れます。
たとえば、ディスコースマーカー(論理マーカー)を活用して、段落の展開や文と文の関係を捉えながら読み進めていくと、より読解がスムーズになります。
こういった形で、 段階的に積み上げることが大事です。
ここで一つ考えてみてください。
答えは、もちろんノーです。
どのジャンルでも、必ず基礎から始めますよね。
たとえば
- アルバイト・・・最初は研修からスタート
- 楽器を演奏する人・・・まずは基礎練習から開始
- 運動部の部活・・・最初はフットワークや筋トレといった、基礎練習からスタート
なのに、なぜか「勉強だけ基礎を飛ばしていい」と思う人が多いんです。
でも、勉強もまったく同じで、基礎から積み上げていくものなんですね。
英語の具体的な勉強法


次に、具体的な勉強法を解説します。
- 英単語
- 英文法
- 英熟語
- 英文解釈
- 長文読解
これらを順番に説明します。
①英単語
英単語の勉強は、次のステップで行います。
- テストをして、ミスにチェックをつける
- 個数を決めて、ある程度暗記する
- 再度テストして、覚え直しを繰り返して完成度を上げる
- 半分まで来たら、前半を復習する
- 最後まできたら、全範囲を復習する
- 1日に3回転以上させる
- 復習日も3回転以上させる
- 最後はテスト形式で仕上げる
各ステップに注意点があるので、順番に説明します。
テストしてミスにチェックをつける
まずは赤シートで意味を隠してテストをします。



理由は、分かる単語とわからない単語を仕分けるためです。
チェックマークを単語帳につけてください。
次に単語の意味は、最初は一語一訳でOK(赤字の訳だけでOK)です。
最初から複数の訳を覚えようとすると、大変で覚えきれないので、
まずはシンプルに1つの意味を覚えます。
そして何周もするうちに、派生語や他の訳に意識を広げていきます。
このように
- 1秒以内に即答
- 赤字の意味だけでOK
という基準で、怪しい単語にチェックをつけていきます。
個数を決めてある程度暗記する
次に、暗記するときに、ここで確認したいことが3つあります。
まず、覚える作業に入る前に単語帳を開いて
- アクセント位置の母音を正しく発音できてるか
- 日常生活の英語に関連づけられるか?
- 例文やヒント
この3つを確認してください。
アクセント位置の母音の発音を正しく発音できてるか



ここ、めちゃくちゃ大事です。
完璧にネイティブの発音をする必要はないですが、アクセント位置の母音だけは外さないように意識してください。
発音を全く聞かずに「自己流の発音」で覚えちゃう人もいますが、、それだとリスニングに対応できません。
特に共通テストや英検ではリスニングが重要ですから、ここはしっかり対策してください。
母音って何?
それ以外の音が、子音です。
そして、アクセントというのは「チョン」と記号がついてる部分。
第一強勢(いちばん強く読むところ)を中心に、母音の発音に気をつけましょう。
例:ウルトラマ
「ウルトラマン」って日本語で言いますが、英語では“Ultraman”
アクセントは“Ul”にあるので、「アルトラマン」みたいに発音されます。
例:オアシス
「オアシス」も英語では“Oasis”
アクセントは“a”にあるので「オエイシス」のような発音になります。



たったこれだけでも、発音が大きく変わるんですね。
音源付きの単語帳を必ず活用して、音を聞く習慣をつけましょう。
さらに余裕があれば、発音記号も覚えるとベストです。
特に難関大を目指すなら、音源がなくても判断できると効率が良くなります。
日常生活の英語に関連づけられるか?
覚えにくい単語は、身近なものと関連づけることで暗記しやすくなります。
例えば
- construction(工事) → 工事現場で見る“Under Construction”
- keep out(立入禁止) → 工事の看板でよく見る表現
- priority seat(優先席) → 電車の中でよく見かけますよね
- courtesy(思いやり) → 一部の電車では「courtesy seat」って書いてあるんです



こういった、実体験と結びついた単語は、印象に残って忘れにくいんです。
英単語をみて「あれっ見たことなるな」と思ったら、少し調べるのもおすすめです。
ちなみに、おすすめの単語帳として『Stock 3000』『Stock 4500』などがあります。
これらには「記憶ブースター」として、イメージが湧きやすいヒントも書かれているので、暗記がかなり楽になります。
例文やヒント
最後に、例文のチェックも忘れずにしましょう。
「フレーズで覚えると単語単体での意味が浮かばなくなるかも?」
と思うかもしれませんが、大丈夫です。
まずはフレーズで覚えてOK。
慣れてきたら、自然と文脈から単語の意味を掴めます。
さらに、単語帳の中には語源などの情報が記載されていて、それを使えば暗記しやすくなります。
そのため、ヒントを利用できるかも確認しましょう。
実際の単語暗記のやり方
次に、実際の単語暗記のやり方を解説します。
大事なのは、なるべく五感を使うことです。
- 目で見て
- 耳で聞いて
- 口で発音して
- 手で書いて
- 感情を込めて



五感をフル活用して、暗記しましょう。
人間の記憶は、五感に訴えると定着しやすくなります。
なので、できるだけ多くの感覚を刺激しながら覚えるのがコツです。
ただし、注意点が一つあります。
書きすぎに注意!
書くのは悪くないですが、書きすぎると時間がかかる上に「スペルばっかり覚えて、意味が頭に入っていない」って人、意外と多いんです。



よく、メモ帳にびっしりと単語と意味を丁寧に書き込んでる人、いますよね。
もうなんか、もはや芸術作品を作ってるレベルの…。
でもそれって、時間がかかる割に、意味の暗記効率が悪くなるんですね。
完璧を目指さなくて大丈夫、とにかくテンポ重視です。
隙間時間の活用法
もう一つポイントとして、隙間時間に単語の意味を覚えるときは、繰り返し「見る」ことに集中してください。



意味を覚えるなら、書くより見る回数を増やすほうが効果的です。
この2つは、目的に応じてうまく使い分けると良いでしょう。
ただ、いずれにしても、五感をできるだけ使って記憶するというのが本質的なコツです。
- 発音を聞く(耳)
- 実際に発音してみる(口)
- 単語を目で確認する(視覚)
- 書いてみる(手)
- 自分なりに「おお、これ知ってる!」と感情にリンクさせる(感情)
これらを組み合わせて、記憶に残る単語暗記を目指していきましょう。
個数を決めて暗記することも大事



あなたは「困難は分割せよ」という言葉を知ってますか?
たとえば、60個の単語を一気に暗記すると「大変そうだな、めんどくさい」って思いませんか?
でも10個や20個ならどうでしょうか?
「それならできるかも」って思えますね。
個数は10個でも20個でも良いので、自分の得意不得意に合わせて調整してください。
そしてもう一つ、暗記する時は100%の完璧を求めずに、70%くらいの出来で一旦やめます。
そして、何度もテストを繰り返す中で、最終的に100%になるよう仕上げるのもコツです。
人間は忘れやすい生き物なので、忘れる前提で暗記しましょう。
ここから先の流れ
- ①小分けにした10〜20個の単語をある程度暗記
- ②赤シートで隠してテスト
- ③間違えたものに再度チェックをつけて、そこだけまた覚え直す
- ④③を100%まで繰り返したら、次のまとまりに進む
- ⑤大体半分くらいまできたら、そこまでの範囲のテストを行い、間違いがなくなるまで練習
- ⑥その後、後半部分に進み、同じように10〜20個ずつ暗記して、最後まで覚えたら後半部分全体を復習
- ⑦そして最後にダメ押しの全範囲テストを行い、覚えきれない部分を詰めていく



ここまでで、先で紹介したステップ5(最後まで来たら、全範囲を復習する)が終了です。
後は、ステップ6(1日に3回転以上させる)とステップ7(復習日も3回転以上させる)のタイミングで復習します。
最後に、ステップ8でテスト形式でできてるか確認します。
最後だけテストを作る必要ありますが、この流れで暗記すれば定着します。
②英文法
次に、英文法の勉強法を説明します。
- ステップ1:理解
- ステップ2:情報整理
- ステップ3:暗記
- ステップ4:アプローチ
この4ステップを意識して取り組むことで、完璧な流れになります。
ステップ1:理解
まずステップ1の「理解」ですが、人って中学から高校に上がるぐらいのタイミングで「丸暗記が不得意になって、論理的思考力が優位になる」んですね。



理解してから暗記というステップを踏まないと、知識が定着しないんです。
一説によると、中学から高校にかけて、大人の脳みそに変わると言われてます。
例1
たとえば、赤信号なのに道路を横断して飛び出しそうになった子供に、こういう理由でダメなんだよって説明してたら、間に合わなくて大変なことになりますね?
例2
もう一つの例を出すと、小学校のときに円周率をひたすら暗記していた人、いましたよね?
ああいう数字の羅列を丸暗記するのって、小さい頃の方が覚えやすいんです。



でも、大人になるとは、自立して、自分で考えて、自己責任で行動することですよね。
だから、ちゃんと物事を理解して、自分で判断する力が必要になってくる。
そこで論理的思考力がどんどん発達していくんです。
つまり「ちゃんと理解してから覚える」というステップを踏まないで、えいやって丸暗記しちゃっても、結局のところ応用がきかないですし、そんな勉強だと通用しなくなる、っていう構造なんです。
よく中学や高校受験を丸暗記で乗り切った人が、高校に入ってから落ちぶれるのは、まさにこういう理由なんですね。
理解度
次に「理解度」ですが、“適切ゾーン”を目指します。
「深すぎ」
まず「深すぎ」から説明します。
たとえば、指導者に質問したときに
- 「えっ、そんな深いとこまで考えてんの?」
- 「それ覚えちゃえばよくない?」
- 「そこまでやんなくていいよ」
みたいに言われる人って、実は深掘りしすぎです。



もちろん、理解が深いことは悪いことではないです。
でも特に文系科目は、深く追求するよりも、ある程度のところで割り切って「もうこれ覚えちゃおう」って単純暗記したほうが早いゾーンがあるんです。
「それ以上は大学行ってからやってください」っていう領域ですね。
なので、もし自分に完璧主義の傾向がある人は、意識して「適切なゾーン」で止めるように工夫してください。
「浅い」
次に「浅い」ゾーンです。



勉強していると「この理解度で先に進んで大丈夫かな?」みたいな、なんか“ストンと落ちないなあ、気持ち悪いな”って感覚になることありませんか?
そのまま無理やり先に進んじゃうと、あとから「やっぱり理解できてなかった…甘かったな…」って思った経験、あるんじゃないでしょうか?
この「浅いゾーン」って、けっこう自分でも気づけます。
それ、すごく大事です。
そう感じたら、しっかり誰かに聞くなり確認してください。
本当に「適切な理解」なのか見極める必要があるんです。
ステップ2:情報整理
次にステップ2「情報整理」です。
最小限かつ、情報がしっかり整理された状態で暗記しないと、とても非効率です。
これは、暗記の精度にも大きく関わります。



そこでおすすめの思考法として「ロジックツリー」を紹介します。
知識が整理できず
- 「何を暗記すれば良いの?」
- 「例文って暗記するの?」
みたいな人、結構多いんですよ。
そもそもどこを覚えるべきかが、わからない状態です。
そこでシンプルにまとめて考えることが超大事です!
人って、全体像をつかんだ上で細かい部分に深ぼっていくと、めちゃくちゃ理解しやすくなるんです。
仮定法
具体例として「仮定法」で説明します。
仮定法は、大きく分けると3つに分類できます。
- 仮定法過去
- 仮定法過去完了
- 未来を表す仮定法
まず、仮定法過去は
If + S + 過去形, S + would/could/should/might + 動詞の原形
意味は「もし今〜ならば、今〜だろうに」
次に、仮定法過去完了は
If + S + had + 過去分詞, S + would/should/could/might + have + 過去分詞
意味は「もしあのとき〜だったら、〜だっただろうに」
そして、未来を表す仮定法は2つに分かれます。
- If + S + were to + 動詞の原形, S + would + 動詞の原形(実現可能性がほぼゼロの仮定)
- If + S + should + 動詞の原形(※shouldは省略可), S + would/will + 動詞の原形(多少なりとも実現可能性がある仮定)



このように、「仮定法」っていう抽象的な話から「現在・過去・未来」っていう時系列で分類して、それぞれをさらに具体的に分けていきます。
これが、ロジックツリーの思考です。
こうやって情報を構造的に整理し順番に深掘りすることで、暗記の効率も理解の深さも爆上がりします。
ステップ3「暗記」
次はステップ3「暗記」ですね。
ここでは、セルフチェックのやり方を紹介します。



参考書を閉じた状態で、質問されたら即答できるかというチェック法です。
先ほどの仮定法の説明を思い出してください。
僕がやったように、何も見ないで全部口頭で瞬時に再現できる状態にする、これがベストな状態です。
ステップ4「アプローチ」
次にステップ4「アプローチ」の話をします。



これを鍛えるには「セルフレクチャー」という方法を使います。
セルフレクチャーとは、自分が先生になったつもりで、生徒に説明するようにステップ化して再現することです。
これがめちゃくちゃ大事です。
具体的には
- 解いた問題は全て解答根拠を明らかにしてノーヒントで解説できるレベルに仕上げる
- 暗記事項は抽象化してまとめて暗記し、即答できるまで暗記の再現を行う
特に二つ目まできちんと再現することが大切です。
体系的に情報が大枠で入ってないと、入試では応用がきかないんです。
一部分だけ覚えても、ちょっと聞き方が変わったら間違えてしまいます。



だから、英文法は「大きなまとまりを意識したうえで、小分けにして覚えていく」ってことが大切なんです。
例えば、動名詞だけを目的語に取る動詞って、よく「MEGAFEPS」みたいな語呂で覚えますね。
でも、勉強ができない子ってどう覚えるかっていうと、
「今回の英文法の問題でfinish+ingが出たから、フィニッシュはingだ、フィニッシュはingだ…」
って、単体で繰り返して覚えて終わっちゃうんですよ。
でも、勉強ができる子は、
「これはたまたま自分がfinishで間違えただけで、他にもingだけを取る動詞があるよね。だったら、まとめて覚えたほうが効率よくない?」
って発想ができるんですよ。
つまり、MEGAFEPSに出てくる動詞たちを一覧で覚えるわけです。
そうすれば、他の動詞が出たときにも応用が効くんですよね。
さらに、もっとできる人はこう考えます。
「ingだけじゃなくて、to不定詞しか取れない動詞もあるよね?願望・意図・決定・拒絶みたいな意味のやつ」
「両方取れるけど意味が変わる動詞もあるじゃん」
って、3つに分類して整理して区別して暗記するんです。
こうやって、頭の中で大枠で捉えてシンプルにまとめられてる人ほど、効率よく暗記できているんです。
文法学習の流れ
具体的な文法学習の流れを説明します。
① 参考書を読んで理解する
② 情報を整理して暗記する
③ 問題演習を行う
④ 丸つけをして、間違えた問題や勘で正解した問題にチェックをつける
⑤ 解説を読んで理解する
⑥ 暗記の再現とセルフレクチャーをノーヒントでできるまで繰り返す
⑦ 一時間以上空けて、暗記の再現とセルフレクチャーを行う
⑧ 翌日にも暗記の再現とセルフレクチャーを行う
⑨ 5日後にも暗記の再現とセルフレクチャーを行う



これ、どうですか?今までの自分の勉強と比べて、かなり復習に時間をかけてると思いませんか?⑥~⑨でかなり復習に時間を割いているとわかりますね?
ちゃんと理由があって、まず人間って一時間後に半分ぐらい忘れる生き物なんです。
だから、たとえその場でノーヒントで説明できたとしても、一時間以上空けないと短期記憶と長期記憶の区別がついてないんです。
そういった理由で一時間以上空けてチェックを行います。
そして「1週間に3回復習すれば長期記憶になる」と言われてるので、5日後にもう一度確認する。
この一連の流れが、めちゃくちゃ重要です。
③英熟語
次は、英熟語の勉強法を解説します。



英熟語って暗記しにくいですよね?
僕も今まで全然覚えられない受験生をたくさん見ました。
今回紹介する方法をぜひ検討して下さい。
英熟語の暗記方法
多くの英熟語は、動詞と前置詞で構成されるので、まず動詞の意味を訳します。
次に、前置詞のコアイメージをしっかり理解します。
そして、その2つをくっつけて直訳を作ります。
その直訳から、なぜその意訳になるのかという「理屈」を理解する。
理解した上でイメージができると、暗記がグッと楽になります。
ただ、もしこの「直訳→意訳」のイメージがうまくできない場合は、無理に理屈で覚えず、単純暗記をするか、速読英熟語みたいな長文の中で流れで覚えるのもアリです。
具体例
では、具体例として「hold in」を見てみましょう。
まず「hold」は「一時的に押さえておく」という意味がありますよね。
そして「in」は「中に閉じ込める」というコアイメージがある。
この2つを組み合わせると「何かを内側に押さえておく」という感じになりますよね。
- 物理的なものを押さえる・・・閉じ込めておくという意味
- 精神的なものを押さえる・・・感情を抑える
という意味になるのです。



こうやって直訳をベースに理解することで、熟語の背景がイメージできて、覚えやすくなります。
英熟語の参考書もいろいろあります。
たとえば、「ターゲット1000」みたいにシンプルに覚えるタイプもあれば、速読英熟語のように長文で覚えるタイプもあります。
今回紹介したような、単語の意味と前置詞のコアイメージをつなげるアプローチは「ランク順英熟語1100」にバッチリのっているので、是非取り組んでみてください。
④英文解釈
では次に、英文解釈の勉強法を説明します。



英文解釈を学ぶ理由ですが、SVをきちんと取って、修飾関係を明らかにしながら直訳する練習を繰り返すことで、英語の語順や構造を正確に捉えられる状態にするためです。
この練習をしないと、僕たちノンネイティブはつい単語を拾い読みして、イメージで何となく読んでしまうクセがついちゃうんです。
だから、意図的にSVを取る練習を繰り返し、自然に無意識でできるまでやり込む必要があります。
では、具体的なやり方を紹介します。
- テクニックを学ぶ
- テクニックを意識しながら、修飾関係を明らかにして直訳する
- 意訳できそうならチャレンジする
- 丸つけをして、ミスにチェックをつける
- 解説を読んで理解する
- セルフレクチャー完全再現する
- その日のうちに再度完全再現する
- 復習日にも完全再現する
この流れで取り組むと、しっかり定着します。
SVをとって意訳を丸暗記するだけでは意味がありません。
どういう理屈で、どういう順番で読んでいくのか、その頭の動かし方を訓練することで、正しく英文が読めるようになります。
①テクニックを学ぶ
まず最初のステップとして「テクニックを学ぶ」ことが重要です。



例えば、接続詞の and を見たら、左から右を見るのではなく、「右を見てから左を確定する」みたいなことです。
あとは こういったテクニックをしっかり覚えて、それを意識しながら読解していきます。
たとえば、SVO構文なら「このOには形容詞節がかかってますよ」みたいに、修飾関係関係を明らかにして直訳します。
そこまでやってから、意訳にチャレンジします。
ここからが復習パートです。
まず、セルフレクチャーをちゃんと行う。
たとえば、「andは右見てから左」みたいなテクニックを声に出して、自分で解説するイメージです。
それを実際の例文に当てはめて、「Sはここ、Vはここ、これは何にかかってるか」という思考の流れを再現できるまでやります。
では具体的な英文を出して取り組み方を解説します。
まず①テクニックとして今回は
- その1:等位接続詞「and」を見たら、右を見てから左を見て、何と何が繋がっているのかを判断する
- その2:等位接続詞andは同じ関係を繋ぐ
語と語、句と句、節と節、文と文という具合に同じ役割動詞をつなげる働きをもつ。
さらに時制も、つながるもの同士は同じになる
例えば過去形and過去形 現在形and現在形という感じです。
というテクニックを学びます。
②テクニックを意識しながら、修飾関係を明らかにして直訳する
次の例文をご覧ください。
He promised to call me and explain everything.
テクニックを駆使して、SVと修飾関係を明らかにしていきます。
まず、HeはSでOKですね。
次にpromisedもVだと判断しやすいです。
そして to call me の後にandがあるので、テクニック①を使い、先に右側つまりexplain everythingから検討します。
すると、explain が過去形ではないことに気がつきます。
そしてテクニック②を使い、同じ時制であるcallとexplainをandが繋いでいると判断します。
つまり、andの直後にtoが省略されていて、
He promised to call me and to explain everything.
という形となり、to call me and to explain everythingというつながりが見えてきて、この二つをOとします。
その後構造を意識して直訳します。
すると
という意味になり、今回は 彼は電話してすべてを説明すると約束しました。程度に少し意味を整えて終了です。
その後、今回のテクニックを知らずに、きちんと構造把握できなかった場合は、復習の際に今まで説明してきた流れを自力でノーヒントですらすら再現できるまで、何度もセルフレクチャーを行います。
勉強した当日に複数回、復習日にも複数回行えば、かなり定着しています。
⑤長文読解
次に長文読解の勉強法を説明します。



まず、読解の大原則として意識してほしいのが「読み方」と「解き方」は固定してください。
常に同じ読み方で読み、常に同じ解き方で解くことが基本です。
決まった型を徹底的に練習する。
英語の長文読解もまったく同じです。
毎回同じ読み方・同じ解き方で反復することが、試験本番で安定して得点できる秘訣なんです。
文章は毎回違いますが、アプローチの仕方は変えない。
これが本当に大事です。
次に、入試で求められている4つの視点を説明します。
- ミクロの視点(精読)
- マクロの視点(構造把握)
- 設問の条件(問題の出され方)
- 不明単語の予測(語彙力+文脈判断)
この4つの視点をもとに、長文読解のアプローチを組み立てます。
これからの説明では、この4つの視点がどう関わるかを、順番に解説します。
まず
- ミクロの視点
- マクロの視点
- 設問の条件
この三つの視点から総合的に判断をしていき、最終的には
- ④不明単語
を予測していく。
この流れをしっかりと身につけることが長文のゴールです。
特に難関大学になると、全文訳は難しいです。
必ずしも、すべての単語を訳せるわけではありません。
そういった場面で必要なのが「文脈から意味を予測する力」です。
① ミクロの視点(精読)
これは一文一文を正確に訳す力です。
この力がないと、どうしても拾い読みやイメージ読みになり、誤読のリスクが高まります。
実際、毎年このパターンで失点する生徒をたくさん見ています。
だからこそ、英文解釈の段階でしっかりと SVを取り、修飾関係を明確にしながら正確に訳す力を身につけることが大切です。
最終的には、SVを振らなくても自然に意味が取れる状態を目指しましょう。
② マクロの視点(全体構造)
ミクロの視点ばかりで読んでいると、一文一文に意識が向きすぎてしまい、文章全体の流れを見失います。
そこで大事なのが「マクロの視点」です。
つまり、文章全体の中で今自分がどこを読んでいるのか、何を言いたい段落なのかを常に意識するのです。
英語長文では、たとえば
- 今読んでいるのは抽象的な主張(一般論)か、それとも具体例なのか
- 同意表現や対比表現が出てきているのか
- 今の文は筆者の意見なのか、それとも対立する意見なのか
こうした構造の判断が必要になります。
そのための手がかりが「ディスコースマーカー(論理マーカー)」です。
代表的な論理マーカー
- 逆説:but, however, although など
→ 流れが反転し、筆者の主張が登場する可能性が高い - 結論:in conclusion, as a result, therefore など
→ まとめや筆者の結論が示される
これらのマーカーを見落とさずに読み取ることで、論理構造が把握しやすくなり、
結果として、読解スピードと正確性が格段にアップします。
マクロの視点を持つことで、「今読んでいるのは重要な主張なのか、それとも補足なのか」といったことが明確になります。
精読力(ミクロ)と構造把握力(マクロ)の両方を意識することが大事です。
③ 設問の条件
設問に対する意識も大事です。
私達は読書するのではなく、問題が解ければ良いわけです。
そのため、不明点が出てきたら、「設問を解く上で関連があるか」を意識し、無関連なものはそのままスルーすることも必要です。
これら①〜③を駆使して、④に入っていきます。
④ 不明単語の予測
これが長文読解における最終ゴールです。次の手順で対処します。
まずは①と②のミクロとマクロの視点を使い分けながら読解をしていき、
不明単語に出会ったら
- 基礎知識かどうかを判断する
- 応用知識だと判断したら文脈から予測を試みる
- 設問で問われているかを確認する
- 設問に関係がなければスルーする
この順番で考えていきます。
具体的に説明すると、まず①ですが、最初に不明語が単語帳に載っているか判断します。
単語帳に載っているなら基礎知識であり、絶対に覚えるべき単語です。
逆に、単語帳に載っていない場合は応用知識で、他の受験生も訳せない可能性が高いです。
分からない単語が出てきた場合



「うわ、やばい、終わった」と思う必要はなくて、他の受験生もわからないだろうと冷静に判断して、次のステップに進んでください。
次にやることは「文脈判断」です。
単語の意味がわからなくても、文の前後関係や話の流れから、おおよその意味が推測できることがあります。
つまり、マクロの視点で文章の骨組みを捉えている必要があります。
全体の論展開が分かれば、前後を読み込むことで、単語の予測がしやすくなります。
ここでやっちゃいけないのが、勝手にイメージを決めつけて訳を作ることです。
これは誤読につながり、多くの受験生がやりがちなミスなので、やらないで客観的に文脈判断しましょう。
補足:読み直し(返り読み)はアリ
「英語は左から右へ、戻らずに読め」と言われたことがあるかもしれません。
でも、僕自身20年以上教えてきて、指導者も普通に返り読みしています。
- 難しいところや不明語が出たら戻る。
- 同意表現や具体例をもとに確認する。
日本語でも読書中に「ん?どういう意味だ?」と戻りますよね?
英語も同じで、特に難しい長文では、読み直しは普通にアリだと覚えておいてください。
「設問で問われているかどうか」を確認する
文脈判断をしても意味がつかめない単語に出会ったら、その単語が設問に関係あるか見てください。
- 設問に関係していれば、しっかり予測する必要があります。
- 関係していなければ、無理に予測する必要はなくスルーでOKです。
これが非常に大事なポイントです。
英語の長文は「読書」ではありません。
問題を解くことが目的です。
設問を解くのに必要な情報だけを正確に処理する。
それが最も効率の良い読み方です。
このように訳せない単語に出会ったら、
- 単語帳にあるか判断
- 文脈判断にトライ
- 設問に関係あるか確認
- 関係なければスルー
この流れを頭に入れておけば、無駄な焦りを防ぎつつ、実力を最大限発揮できる読解ができるようになります。
ここで補足ですが、あくまでもこれはすぐにできなくてもOKです。
最初は単純に訳しながら設問に解答していくことを繰り返して多読していけだ、GMARCH標準レベルまではしっかり対応できます。
ですが、それ以上のレベルになると紹介したマクロの視点、不明単語の予測は必要になります。
そのため、まずはできる人から挑戦してください。
長文の問題集の取り組み方
次に、長文の問題集の取り組み方を解説します。
ステップ①:自力で問題を解く
まずは、不明語の予測や文構造の理解を意識しながら、自力で本文を読み進めて設問に答えます。
その際に
- 大事な部分に線を引く
- 段落ごとの要点をメモする
- 書き込みをしながら読む
がポイントです。



文章を一通り読んでから問題を解けと指導する人もいますが、英語が超得意な人以外は段落ごとに読んだらその都度設問に答える方が効果的です。
ステップ②:丸つけ&解説を読む
正解・不正解に関係なく、SVが取れていたか、直訳できていたか、修飾関係の把握ができていたかを丁寧に確認します。
また、設問の解き方や根拠の見つけ方もセットで確認しましょう。
ステップ③:音読(カンニングOK)
まずは、意味を意識せずに音源に合わせてスラスラ読めるようにします。
音源に合わせて、同時に同じ速度で発音できるまで繰り返してください。
次に、何でもカンニングOKな状態で、訳や解説を随時見つつ、必ず声に出しながら、文構造(SV、修飾関係)を意識して直訳する練習をします。



その際に、間違えた設問に関しては、自分の言葉で解説できるようにしてください。
「なぜその選択肢が正解なのか」「どこが根拠だったのか」などを、セルフレクチャーで再現できるまで繰り返すことが大切です。
ステップ④:音読(カンニングNG)
ある程度ステップ③を繰り返していると、何も見ないでもできる感覚になってきます。
そこで今度はカンニングなしで、自力で構造や意味を思い出しながら音読します。
ノーヒントでスラスラ意味が出てくるまで繰り返します。
ステップ⑤:一時間以上空けて音読
人は1時間で半分以上忘れるので、間隔を空けてもう一度音読し、記憶の定着を図る必要があります。
ステップ⑥:復習日にも音読
さらに数日後にもう一度音読することで、長期記憶にしっかり定着させることができます。
音読の回数の目安は
- 第1段階(音源に合わせる) :3~5回
- 第2段階(カンニングOKで直訳):5~10回
- 第3段階(カンニングNGで直訳):5~10回
- 第4段階(英語脳で理解) :5~10回



トータルで最低20回くらい音読するつもりで取り組んでください。
この音読というトレーニング、本当に騙されたと思ってやってみてください。
生きた英文の中で、SV関係・修飾関係・単語・熟語が自然と頭に入ってきます。
さらにセルフレクチャーと組み合わせることで、読解の解き方そのものも定着していきます。
英語力を一気に伸ばしたいなら、1つの長文を20回音読する。
このシンプルだけど強力な学習法を、ぜひ日々の勉強に取り入れてください。
まとめ


この記事では、【有料級】英語勉強法「完全攻略」※偏差値38からでも大丈夫!!【MARCH志望必見】というテーマで解説しました。
英語で結果を出したければ、まず大前提として「参考書ルートの方針や進め方」といった全体像を理解して、実際の「参考書ルート」の通りに実践します。
こういった流れを理解しないと、いつまで経ってもフィーリングで解いて得点が安定しないままです。
しかし一方で、これらのルートの流れを理解して順番通りに実践できれば
- あなたの英語の偏差値が40,50,60と着実に伸び
- 過去問演習もバッチリな状態で受験本番を迎えられます
そのためこの記事を読み終わったら、即実践してくださいね!!
この記事があなたの合格につながれば、幸いです。



今回ご紹介した「英語完全攻略」のスライド資料をLINE登録で無料プレゼントしているので、この機会に是非受け取ってください。
コメント