この記事では、【難関私大(MARCHレベル)の古文勉強法「完全攻略」というテーマで解説します。
この記事を見ているあなたは、古文単語や文法をスラスラ暗記して共通テストや難関大に対応できる実力をつけたくても
- 複数の意味があって、単語が覚えきれない
- 古典文法が理解できない or 覚えられない
- 長文を読める気がしない
- 何をどの順番でやれば良いか分からない
といった理由で、悩んでいるかもしれません。

あなたの気持ちは本当に理解できます。しかし、現在の難関私大の国語は【現代文・現代文・古文】の合計3題構成が主流です。そこで古文を捨ててしまうと、現代文で満点近く取れないと合格点に達しません。
この記事を見ることで、
- 偏差値40から共通テストやGMARCHレベルに爆上げする方法
- おすすめの参考書や勉強法・戦略
を完全理解できます!
ぜひこの記事で、共通テストや難関私大に必要な知識と戦略を完全マスターしてください!
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第1章「よくある間違った勉強法」


今から紹介するパターンに当てはまる場合は、今後伸びる可能性が極めて低いので、しっかり確認して下さい。
①単語の意味を一つしか暗記しない



まず一つ目の間違った勉強法は、単語の意味を一つしか暗記しないことです。
単語が大事だと思っている受験生は多く、ほぼ全員が単語帳を1冊持っています。
しかし、意味が複数ある単語の意味を覚えきれずに、自分が暗記しやすい意味だけ覚える人がいます。
これでは成果は出ません。
入試では複数の意味から文脈判断する必要があるので、古文単語は複数の意味を全て暗記して下さい。
②文法を中途半端にしてしまう



次に2つ目は、文法を中途半端にしてしまうことです。
何とか用言まで終わったと思ったら、助動詞の表を見て青ざめてそっと参考書を閉じた経験がありませんか?
さらに、助動詞が終わっても助詞や敬語、識別が待っていて、もう覚えられないって中途半端に暗記していませんか?
英文法と同じで、古典文法も基礎固めとして必須で、読解でも使います。
③フィーリングで長文読解をしてしまう



最後の3つ目は、フィーリングで長文読解をしてしまうことです。
単語と文法が中途半端なままで、何となく単語をつないで感覚で訳してませんか?
実は、古文は現代語の感覚でも訳せる場合があるため、フィーリングで良いじゃんって思う人もいるのですが、絶対にダメです。
英語でSVをとって修飾関係を明らかにして読むのと同様に、古文も品詞分解をして直訳しないと全く得点が安定しません。
古文も外国語の要素があるので、英語同様に
- 単語
- 文法
- 解釈
からは逃げられません。
第2章「古文学習の全体像」


次は、第2章古文学習の全体像を説明します。
古文学習は次の2ステップで進めます。
- ステップ1:全訳主義
- ステップ2:全訳主義を捨てる
さらに、最後に古文読解の最終ゴールをお伝えします。
ステップ1:全訳主義
まずはステップ1:全訳主義です。
これは、単語・文法・常識・文学史の知識をつけて 、品詞分解をして直訳できる状態を指します。



つまり、基礎の確立です。
基礎が無いところに家は建たないように、まずは基礎固めが最重要です。
ステップ2:全訳主義を捨てる
次にステップ2:全訳主義を捨てます。
難関大になるほど、全訳は困難です。
これは学校の先生がドヤ顔で教科書を品詞分解して全訳するのを見て、入試の文章も、全訳できると思う生徒が多いのですが
- 全訳できる ・・・2流大学
- 全訳できない・・・1流大学
です。



全訳できない理由は、思考力を入試で試すためです。
基礎知識を使って不明点を予測し、正解できる能力を難関大学は求めています。
あなたが難関大の出題者だとして
- ①暗記した知識をそのまま解答できる人
- ②基礎力を使って不明点を予測できる人
どちらに入学して欲しいでしょうか?
②の不明点を予測できる人の方が応用力があり、能力が高いです。
入試では平気で単語帳にのってない単語に傍線が引かれて「意味を答えよ」という問題が出題されます。
そして、今までの説明を踏まえた古文の最終ゴールは、次のステップで思考することです。
- ステップ1:不明点に出会う
- ステップ2:基礎知識ではない場合は、 皆が分からない応用知識と判断する
- ステップ3:現代語の感覚で訳せるか考える
- ステップ4:文脈判断できるか考える
- ステップ5:設問で問われているかを確認し、 訳す必要があるか判断する
- ステップ6:訳す必要がなければスルーする
この順番で考えます。
具体的にイメージしてみましょう。
ステップ1:不明点に出会う
ステップ2:基礎知識ではない場合は、 皆が分からない応用知識と判断する
単語帳を全て暗記していれば、その不明語が暗記すべき重要語かの判断ができます。
逆に単語帳になければ、他の受験生もわからない「不明語」だと判断できます。
この判断ができるためにも、基礎の確立は必須です。
ステップ3:現代語の感覚で訳せるか考える
次に、現代語の感覚で訳せるかトライします。



ここで注意点です。単語帳にない単語で、現代語の感覚で訳せる場合は、そのまま訳してOKです。
現代語の感覚で訳せても、「本当に合ってるか不安」と思う人は多いのですが、問題ありません。
ステップ4:文脈判断できるか考える
ステップ5:設問で問われているかを確認し、 訳す必要があるか判断する
次に、現代語の感覚でも訳せない場合は、前後の文脈で予測できるかを考え、設問で問われているかを確認します。
設問を解く上で無関係だと判断できれば、その単語は訳す必要がありません。
ステップ6:訳す必要がなければスルーする
僕らは全訳が目的ではなく、合格が目的なので、設問に無関係な単語はスルーしましょう。
訳す必要がないと判断した場合は、勝手に訳語を決めずに、そのままスルーします。



この「スルー」が本当に大事です。
多くの人が訳せないと気持ち悪くて、無理やり訳語を決めて、そのイメージに引っ張られて誤読します。
そのため、ステップ5まで検討したら勇気を持って訳さない道を選択しましょう。
第3章「学習ロードマップと戦略」


まず基本方針として第2章では
- ステップ1:全訳主義
- ステップ2:全訳主義を捨てる
という流れで、学習すると話しました。
この2ステップをさらに具体化すると
- 日東駒専レベル(偏差値52.5)
- 共通テストレベル
- GMARCHレベル(偏差値60)
- 過去問演習
このような順番で学習すると、段階的にレベルアップができてスムーズです。
ステップ1:日東駒専レベル(偏差値52.5)
まずは、ステップ1の日東駒専レベルに進みます。
単語
- 「読んで見て覚える古文単語315」・・・王道的な単語帳
- 「新古文単語336」 ・・・イメージで覚えやすい
- 「新ゴロゴ」 ・・・ゴロで暗記したい
のどれかを使用します。
文法
単語と並行して、古典文法もやります。
英語と同様に古文も外国語の要素があるので、単語と文法から固めるのが基本です。
使用する参考書は
- 「八澤の古典文法」
- 「岡本梨奈の一冊読むだけで古典文法の基本&覚え方が面白いほど身につく本」
あたりを講義本にして、演習は「ステップアップノート30基礎編」で行いましょう。
古文解釈
古典文法が終了した後は古文解釈に入ります。
一文一文を品詞分解して直訳しながら、読む時のテクニックや解き方のテクニックを学びます。



何も知らない状態でいきなり古文読解の問題集に入っても、フィーリングで読解してしまい伸びないので、必ずテクニックを学んでください。
この参考書は読み方だけでなく解き方も含めて解説しています。
そのため、1冊で古文読解の型を身につけられます。
読解
型を身につけたら読解の問題集に入りましょう。



おすすめは「岡本先生のポラリス1」の後に「ポラリス2」をやる流れです。
ただし、ポラリス1の難易度が高いと感じる人は
- 「古文上達基礎編45」
- 「東進のレベル別2」
あたりを入れましょう。
ステップ2:共通テストレベル
共通テスト対策が必要な人は、共通テストの過去問に取り組みます。



その際に、得点が安定しない場合は「共通テスト古文のスゴ技」に取り組むと良いでしょう。
ちなみに古文常識ですが、古典文法が終了したら「マドンナ古文常識」をすきま時間に取り組みます。
ここまでで「全訳主義」つまり基礎が確立します。
単語・文法・解釈・常識を固めて、品詞分解して直訳する練習を重ねていけば、日大や共通テストレベルは問題なくクリアできます。
ステップ3:GMARCHレベル(偏差値60)
ステップ4:過去問演習
この段階になると、全訳主義を捨てて予測して読む力が必要です。
参考書は
- 「ポラリス3」
に取り組み
- 「難関私大古文演習」
- 「GMARCH関関同立の古文」
あたりを挟んで過去問に入りましょう。
この段階では、指導者と読み合わせを行い
- 適切に予測ができているか?
- できる人との差は何か?
を実感しながら勉強してください。
参考書ごとのタイムスケジュール
次は、参考書ごとのタイムスケジュールを解説します。
参考書 | 1日で取り組む量 | 1週間での取り組み |
---|---|---|
古文単語 | 20~30語 | 5日間進んで残りの2日間は復習 |
古典文法 古文解釈 | 60~90分 | 5日間進んで残りの2日間は復習 |
読解 | 1~2題 | 5日間進んで残りの2日間は復習 もしくは6日進んで1日を復習 |
次に、先ほど解説したロードマップの順番で目標を作ります。
- 日東駒専レベル(偏差値52.5)
- 共通テストレベル
- ステップ3:GMARCHレベル(偏差値60)
- ステップ4:過去問演習
ステップ1:日東駒専レベル(偏差値52.5)
ステップ2:共通テストレベル
まずステップ1と2:日東駒専&共通テストレベルのタイムスケジュールですが、
全てを終了する目安の期間は
- 目標 :3か月で終了
- 苦手な場合:5か月で終了
これらを目安に取り組んでください。
ステップ3:GMARCHレベル
次に、ステップ3:GMARCHレベルのタイムスケジュールですが、
全てを終了する目安の期間は
- 目標 :2か月で終了
- 苦手な場合:3か月で終了
これらを目安に取り組んでください。
最後にステップ4:過去問演習
最後にステップ4:過去問演習ですが、
- 最低目標:2か月間
- できれば:3か月間
は過去問演習に取り組めるよう、計画を立てましょう。



このペース通り学習できれば、最短7か月で完成できるので参考にしてください。
第4章「具体的な勉強法」


第4章では、具体的な勉強法を解説します。
- 古文単語
- 古典文法
- 古文常識
- 文学史
- 長文読解
これらを説明するので、じっくりご覧ください。
①古文単語



まず古文単語の勉強法ですが、古文単語って 複数の意味があって覚えにくいですよね?
たとえば、1つの単語に意味が3つあって、昨日は1つ目を忘れて、今日確認したら3つ目を忘れた・・・なんてこと良くありますよね?
さらに、単語を覚えれば覚えるほど、意味がこんがらがる人がとても多いです。
でも安心してください。
これから説明する方法でバッチリ暗記できます。
まず前提知識として、人間の脳は左脳と右脳に分かれていて
- 左脳・・・言語処理が得意
- 右脳・・・イメージ処理が得意で、画像や色、絵などを処理
そして右脳の方が少し発達しているため、右脳に訴えることで記憶は定着しやすくなります。
この特性を利用して、古文単語の暗記は単語のスペルを見ていきなり意味を丸暗記するのではなく、イメージを経由して連想ゲームで暗記します。
イメージの作り方は3パターンあるので、例を挙げて解説します。
パターン①:語源を基にする
まず、語源を基にするやり方を解説します。
「かたはらいたし」
を例に解説します。
まず
- かたはら=そばにいる
- いたし =痛い
つまり「そばにいて痛いやつ」というイメージを作ります。



よく心霊番組で「かたわらに霊がいる」と言ってませんか??
現代でも「かたはら」は「側」という意味で使用します。
その「側」という意味に「いたい」という言葉をそのままくっつけます。
こうして語源のイメージを作り連想します。
そばにいて痛いやつって、見てるとみっともないし、腹立ってくるよね?
①みっともない、腹立たしい
次に、視点を隣の友達に移します。
お前もさ、こんな痛いやつの隣で気の毒だよね
②気の毒である、心苦しい
このように、側で見てて痛いヤツってみっともなくて腹立つよね?
「お前もさ、あんな奴の隣で気の毒だよな」
という具合に連想することで、複数の語でも暗記可能です。
パターン②:漢字を利用する
次に、漢字を利用するやり方を解説します。
今回は
「しるし」
を例に使います。
「しるし」を漢字にすると
- ①実験の「験」
- ②徴候の「徴」
となり、まずはこの二つの漢字を暗記して下さい。
①「験」
「試験」「実験」のように使われ、どちらも試した効果、実際の効果という意味があり
①効果、効き目という意味になります。
さらに
「霊験(れいげん)」として神の効果(恩恵)という意味もあり
①霊験、ご利益
という意味になります。
さらに
②「徴」
その名の通り兆候という意味があり
②兆候、きざし
となります。
このように、漢字を基に連想します。
パターン③:ゴロを利用する
次に、ゴロを利用するやり方を解説します。
これはゴロゴに書いてある通りにゴロを暗記します。
例えば
「あきらむ」
だったら
語呂 「アキラのむっつりスケベを明らかにする」
意味「明らかにする」
こんな感じでそのまま暗記します。



一般的な古文単語は、パターン①と②の語源や漢字から連想して、ゴロゴはそのまま暗記する流れです。
②古文文法
次に、古典文法の勉強法を解説します。
ステップ1:理解
ステップ2:情報整理
ステップ3:暗記
ステップ4:アプローチ
この4ステップで取り組むことで、 完璧な流れになります!
ステップ1:理解
まず、ステップ1の理解ですが、人は中学~高校で丸暗記が不得意になり、 論理的思考力が優位になります。
「理解してから暗記」
というステップを踏まないと、定着しません。



小学生の頃に円周率を丸暗記してる人いましたよね?
このように、小さいうちは丸暗記が得意ですが、大人になるときちんと理解してから覚えないと定着しません。
さらに入試では思考力が問われるので、丸暗記だとそもそも応用できないのでオススメしません。
次に
理解度に関しては適切なゾーンに留める
浅くても深すぎてもダメです。
まず、深すぎるのは受験に出ない範囲まで調べまくったり、想定よりも時間をかけすぎたり、指導者に質問した時にそこまで深掘りの必要ないよと言われる、完璧主義の人に多い傾向です。
入試は得点が取れれば良いので、深掘りのしすぎは厳禁です。
勉強の進みが悪くなるだけです。
次に、浅い理解の場合には必ず自分で気がつきます。



「この理解度で進んでも大丈夫かな?」
「何か腑に落ちないんだよな、ストンとこないんだよな」
と思ったらアウトです。
多くの場合、浅い理解で丸暗記になる可能性が高いので、必ず印をつけて指導者に質問して、理解度が適切か確認して下さい。
ステップ2:情報整理
次に、ステップ2の情報整理ですが
最小限かつ情報が整理された状態で暗記
そうしないと、非効率なうえに暗記の精度にも関わります。
「ロジックツリー」
抽象的な情報からスタートして、 具体的な情報に細分化するための思考法。
人は全体像が分かった状態だと、 驚くほど細部を理解できる。
抽象から具体へと情報をアウトプットすると 暗記効率が爆上がりし、 理解度も高まるのです。
品詞を例にして、ロジックツリーを補足します。
まず、品詞は
に分けられ、自立語は活用するものとしないものにわかれます。
自立語で活用するものを用言といい、用言は動詞・形容詞・形容動詞に細分化されます。
自立語で活用しないものの中で、主語になれるのを体言と言い、体言は名詞や代名詞を指します。
さらに、付属語で活用するものを助動詞、活用しないものを助詞と言います。
ステップ3:暗記
次に、ステップ3の暗記では、参考書を閉じ、質問されたら即答できる状態にします。
受験本番中に参考書をカンニングできないので、基礎事項は即答レベルに仕上げましょう。
ステップ4:アプローチ
最後に、ステップ4のアプローチとは「解き方」のことで、
「正解に至るまでの思考の流れ」
を指します。
セルフレクチャーで、思考力を鍛えます。
セルフレクチャーとは
自分が先生になって生徒に教えるつもりで、思考の流れをステップ化して再現すること。
セルフ(自分自身に) レクチャー(説明する)という意味で、自分で自分に授業をします。
こうすることで、頭の働かせ方を身につけ、どんどん初見での対応力がつくので、必ず行いましょう。
ここでの注意点ですが、暗記の再現とセルフレクチャーを同時に行います。
例えば、「し」の識別の問題で間違えたとします。
ここで、正しい思考プロセスをノーヒントで再現できるまでセルフレクチャーするだけでなく、暗記事項も体系的に入っているかの確認も行います。



例えば「し」の識別ってご存知ですか?
- ①サ変動詞「す」の連用形
- ②過去の助動詞「き」の連体形
- ③副助詞の「し」
ポイントは「しも」の形が多く、「し」を取っても文意が破綻しないことです。
ここまで体系的に全て暗記していないと、入試では対応できません。
例えば自分が「し」の識別のうち、今回ミスしたのが過去の助動詞だけだから、そこだけ暗記しようと思って、一部分だけ暗記しても、体系的に知識が入らないため、違う聞かれ方をしたら応用できません。
そのため
必ず暗記事項は大きなまとまりを再現
できるまで行います。
それでは、ここまでの解説を踏まえて、古典文法の学習をステップ化すると
- 参考書を読んで理解する
- 情報整理&暗記をする
- 問題演習をする
- 丸付け&間違えた設問に☑をつける
- 解説を読んで理解する
- 暗記の再現&セルフレクチャー (ノーヒントで行う)
- 1時間以上空けて暗記の再現&セルフレクチャーを行う
- 翌日にも暗記の再現&セルフレクチャーを行う
- 5日後にも暗記の再現&セルフレクチャーを行う
補足をしていくと、まず②の暗記で完璧を目指さないことです。
人間は1日で70%以上忘れる生き物なので、完璧にやってもどうせ忘れます。
そのため、70%くらいの出来で一旦テストで確認して、間違えたものを繰り返し暗記し直す方が結果的に早く、定着もします。
忘れる前提で、繰り返し学習するのが大切です。
次に⑦以降ですが、1日に最低2回は復習してください。
人は1時間後に50%忘却します。
1日1回の復習だと、短期記憶と長期記憶の区別が自分で出来ない状態です。



あなたは「昨日ちゃんと覚えたはずなのに、忘れてる」という経験ありませんか??
それは、できたつもりが、実は定着してなかったからですよね?
さらに、人は24時間で70%程度忘却するので、翌日も復習をし、5日後にもメンテナンスすることで、長期記憶に移行します。
復習回数はとっても大事なので、必ず取り入れてくださいね。
③古文常識
次に、古文常識の勉強法を解説します。
古文の世界と現代では常識が異なるので
当時の「当たり前」
を知らないと 読解に影響します。
入試で知識問題として出題されることもあるため、古文常識は学んでおくことをおすすめします。
具体的には、次のステップで取り組みます。
- ステップ1:該当箇所を読んで理解する
- ステップ2:意味を隠した状態で言えるようにする
全体像を理解して、 ひたすら暗記していくのみです!!
④文学史
次の、文学史ですが、「マドンナ古文常識」に取り組み、足りないものは「スピード攻略10日間文学史」で補足すれば充分です。
古文常識と同様にすき間時間に取り組みましょう。
⑤長文読解
最後に、長文読解の勉強法を解説します。
まずは、品詞分解をして直訳する練習をしながら、古文解釈で助けとなる 読解テクニックを学びます。
品詞分解の例として、次の文章をご覧ください。
蓋取りやらせて内を見たれば
これを品詞にわけると
蓋・取りやら・せ・て・内・を・見・たれ・ば
に分けられ、それぞれ
- 蓋・・・名詞
- 取りやら・・・ラ行四段活用「取りやる」の連用形
- せ・・・使役の助動詞「す」の連用形
- て・・・格助詞
- 内・・・名詞
- を・・・格助詞
- 見・・・マ行上一段活用「見る」の連用形
- たれ・・・完了の助動詞「たり」の已然形
- ば・・・接続助詞
となり
直訳は蓋を取り除かせて、中を見たところ
という具合に、品詞分解をして直訳の練習をします。
さらに並行して、古文解釈を学びフィーリングでなく論理的に読解します。
ここで代表的な古文解釈のテクニックを紹介します。
①「て・で・つつ」の前後で 主語は変わらない
②「人物+読点」は主語になりやすい
③「を・に・ば」の前後
④「と・とて」は会話や心情の終わり
⑤尊敬語は主語が貴人
⑥謙譲語は目的語が貴人
まだありますが、このようなテクニックを知ることは読解の助けになります。
品詞分解して直訳するのはずっとやっていくので、終わりはありません。
そのため、まず最初に古文解釈を学んでから長文読解に入ることをおススメします。
それでは、読解の勉強法は次のステップで行います。
①自力で問題を解く
②丸付け&解説を見て理解する
③カンニングOKで音読する(10回)
④カンニングNGで音読する(10回)
⑤1時間以上空けて音読
⑥復習日にも音読
①自力で問題を解く
ますは、自力で問題を解きます。
その際に、できるだけ不明語の予測をしながら、
読解テクニックを使い、 必ずプリントアウトして書き込みをしながら読んでいきます。
現代文と違って、文章を読みながら解答していってOKです。
「書き込みは超重要!! 必ずやってください!!」
古文解釈で学んだテクニックを、そのまま文章に反映させます。
例えば
・「て・で・つつ」があったら四角で囲む
・已然形+「ば」があったら三角で囲む
などです。
②丸付け&解説を見て理解する
問題を自力で解いたら、②の丸つけをして解説を読み込みます。
ここで品詞分解して直訳できなかったところを確認します。
単語の意味と助詞、助動詞、敬語あたりで間違えていると思うので、そこを理解して、ひと通り訳を確認していきます。
同時に、設問ごとにどう考えてどう解けば良いのかも確認し、解答根拠を明確にします
③カンニングOKで音読する(10回)
ここからが復習になります。
まず何でもカンニングして良い状態で、 声に出して文章を読みながら 品詞分解をして直訳をしていきます。
さらに、間違えた設問はセルフレクチャーを行い、根拠を明らかにします。



これを5回くらい繰り返すと、何も見なくてもできる感覚になります。
④カンニングNGで音読する(10回)
そこで、④に進み、カンニングできない状態で、 声に出して文章を読みながら品詞分解をして直訳をしていきます。
さらに、間違えた設問はセルフレクチャーを行います。
⑤1時間以上空けて音読
さらに50%の忘却を防ぐために、⑤1時間以上あけて、再度ノーヒントで再現できるまで音読します。
ここまでで1日の勉強が終了です。
⑥復習日にも音読
その後、5日後を目安に復習日を設けて、同じようにノーヒントで再現できるまで音読します。
ここまでやり込むと、生きた文章の中で、単語や文法を暗記しながら直訳の練習もできて、さらに設問の解き方も再現出来ています。
この調子で参考書を1冊2冊3冊と積み上げていけば、入試対策は万全になります。
音読は最高の訓練
なので、是非取り入れて下さい。
まとめ


この記事では、【難関私大(MARCHレベル)の古文勉強法「完全攻略」というテーマで解説しました。
古文をマスターするためには、第1章でお話したよくある間違った勉強法を理解することが大切でした。
そして、第2~3章でお伝えした具体的なロードマップをもとにして、第4章では参考書ごとの勉強法を解説しました。
順番通りに取り組めば、短期間で偏差値60以上へかなり近づくと思います。
このご縁を頂いたあなたには、だからこそ絶対に偏差値を爆伸びさせてほしいです。
この記事があなたの合格につながれば、幸いです。
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